1年以内に単純SIerから脱出するために
テクノブレーン キャリアコンサルタント
碣石(たていし) 浩二
・これからのSI業界ってどうなるのだろう? ご自身の先行きにこんな不安を感じたことはありませんか。きっと昨今の不況という流れだけではない何かがあるはずです。そんな皆さんにヘッドハンターとして従事している碣石(たていし) 浩二の見解を聞いて今後の参考にしていただければと考えております。 システムインテグレーションビジネスの現在まず思うことは、システムインテグレーションビジネスの崩壊です。崩壊というのは言い過ぎですが、確実にビジネスモデルは変化の途をたどるでしょう。大きな要因として、以下の3つが考えられます。
2006年のライブドアショック以降、皆さんの業務の中にもコンプライアンスという名の厄介な手間が増えたはずです。結果、これまで自由にできていた部分まで何かとチェック・制約が入り、なかなか話が進まないこともしばしばではないかと思います。 この影響は、案件の契約にまでおよび、いわゆるゼネコン形式でのプロジェクトは困難を極め、とくに2次請けや3次請け企業はもろに影響を受けてきています。 加えてSaaSやPaaSの台頭で、顧客に合わせた形でデリバリーしていくだけでは、ITに無頓着な経営者の理解を得ることは困難です。事実、大手のSIerのコンペにクラウド企業が数多く参戦して来ています。こんな市場で勝ち残るためには、自社でサービスやソリューションを立上げ、ソリューションベンダーとしての立ち位置を確立していくことだと思いますが、そこで弊害になるのが、スピード感です。
あなたが、市場ニーズに応えるべく新規サービスを考案したとします。きっとあなたの上司は、本当にそれでビジネスになるのか? と厳しく問いかけ、できるかどうか役員会で検討しようという回答が来るでしょう。そのために、いくつもの承認(ハンコ)を取り、同じプレゼンをいく度となく繰り返し、最終判断が出るころには3か月が経過してしまったなんてことがありうる話だと思います。
それでは遅いんです。 どんなに面白い技術開発やビジネス開発をしても、日の目を見る前にほかの誰かに持っていかれてしまいます。せっかくのチャンスをみすみす逃してしまうんです。 将来を見据えた方向性の再確認と経験蓄積をそこで私は、皆さんのような高い技術を持ち、サービスマインドのある技術者には、コンシューマに向けたWebサービスでのキャリア形成をお勧めしたいと思います。 Webサービス主体の事業者は、常に新しい技術に目を光らせ、ビジネスチャンスに貪欲で自らの手で企画し、世の中に面白い仕組みを創造したい考えています。Web業界にも前述したコンプライアンスの影響とスピードUPのために内製化の流れが確実に来ています。皆さんの経験を活かすフィールドがそこにはあるんです。 Webビジネスの経験のない自分に活躍できる場所があるのかって心配されている人もいますか? そんなことは無いです。 技術に対するしっかりとした思考や新しい仕組みを作ろうとする気概。はたまた、リーダーとしてプロジェクトをまとめてきた経験を持つ人を、Webサービスの企業は貧欲に求めています。 現状のスピード感に疑念を持ち、日本から世界に通用するサービスを立ち上げたいと持っているあなたこそ、彼らが求める人材であり、自身のキャリアを活かせる場所だと信じています。 普段の接しない情報に触れることでその実感はすぐに湧くと思います。現在の置かれた状況を肌で感じ、いまの自分に何が必要か考える機会を一度設けることをお勧めします。この記事に関心がある方、真剣に将来を考えたい方は、是非お会いして意見を交換しましょう。 |