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Linux Kernel Developers Summit 2004報告 (1)

2004年07月23日 17:42 岩本俊弘(VA-Linux-Systems-Japan)
今年のLinux Kernel Developers Summitも、例年通りOTTAWAで開催された。世界中から主だったカーネル開発者が集まり、次期Linuxカーネル 2.7に向けた活動に関して議論がなされた。

セッションのトピックの中心はやはりエンタープライズ用途の機能が 多く、それにデスクトップ向けのセッションが幾つか用意されて いた。今年のセッショントピックの驚きのひとつが、RAS Toolsが 取り上げられていたことである。今までなら、このようなツールが 議題になることは有りえなかったように思える。

しかし、Agendaに載っているImawotoってのはちょっと情けない 響きだ。日本語名は馴染みがないので難しいらしい。

     Monday
     11:30   - Hot Plug Memory and CPU
     Session chair: Imawoto Toshiro

0日目

夕方に Meditheo という店で前夜祭のようなものがあるというので, そこに向かった.別に貸し切りでもなかったので,入り口は普通の雰囲気だったのだが,奥に通されたらすぐにわかった.去年東京で メモリホットプラグのアイデアを相談した Rusty Russell と Andrew Morton に挨拶をしてきた.

1日目

最初のセッションはスポンサーの CPU メーカー各社(Intel, AMD, IBM)がCPUやロードマップを説明するというものだった.どのメーカー も1つのCPUパッケージ内に複数のCPUコアを実装する方向に進んでおり,キャッシュの階層構造,CPU構成の検出法や CPUID の対応関係などが説明された。今後更に多プロセッサ環境でのLinuxカーネルのスケーラビリティとNUMA的な機能が重要になっていきそうだ。また、Intelからはハードウェアとしてのメモリホットプラグサポートの計画の説明もなされた。私の提案しているメモリホットプラグ機能と組み合わせて使われることになるかもしれない。


Hot Plug Memory and CPUセッションを仕切る岩本俊弘


セッション全景

続くNUMAのセッションでは, discontig memory の環境でmem_map をどうするか, ACPI3.0, スケジューラードメインなどの話が雑多に行なわれた。NUMAはCPUやメモリのホットプラグともかかわってくる機能で、私達の開発動向も気にしていた。

hotplug memory and CPU のセッションでは,私達が行なった実装を 簡単に説明,のはずだったのだが,勝手に議論を始められてしまってなかなか先に進まなかった。しかし概ね反応は好意的だった.ハードウェア機能によるメモリ交換だけでなく、論理パーティション機能など塔載メモリサイズを変更する用途には、ソフトウェアによるメモリ移動が必要であることを理解してもらえた。その上で、Linusからも実装に関して良い提案をもらうことができた。

午前最後は page clustering のセッションであった.メモリ管理用の データ構造の削減と処理効率化に関して話であったが、あまり言い たいことがはっきりしなかった.

午後はデスクトップよりの機能のセッションが中心であった。 パワーマネジメントの話では、主に suspend to disk 絡みでドライバの 対応がほとんど進んでいないという話で盛りあがった.サスペンドにも いくつか種類があるのだが,それのコールバックをどうするとかの話が 出た.あまりにも議論が続くので,Linusから文句をいっていないで コードを書けという意見が出た. Xサーバ の suspend からの復帰も議論されたが,実現するのはいろ いろな困難があるようだ.

デスクトップ関連セッションでは、ほかにビデオドライバや、システム 起動時の性能に関して話が行われた。現時点の状況を述べるのが メインであって,特に新しい話はなかった。

会場で立食形式で夕食が提供され,それに続いてベンダーによるCPU のBOFと vm の BOF が並行して行なわれたが,時差ボケで辛かった ために,早々に退散した.

2日目へ続く

関連トピック

最終更新:2007年07月01日 19:05