NTTPC、国内初のLinuxベースのVPSサービスを開発、月額8820円から提供

NTTPCコミュニケーションズ(川守祐市社長)は、ホスティングサービス「WebARENA」の新シリーズとして、専用サーバーの自由度と拡張性を共用サーバー並の低価格で実現するVPS(仮想専用サーバー)サービス「WebARENA SuitePRO」を5月10日から提供開始する。月額料金は、クレジット支払いコースが8820円、請求書・口座振替支払いコースが9660円。

ディスク容量は6GB。基本サービスとして、(1)メールのウイルスチェックサービス、(2)転送量無制限、(3)クレジットカード、請求書、口座振替、コンビニでの支払いなど多彩な支払い方法――を用意する。また、ISMS認証基準(Ver.2.0)およびBS7799-2:2002を取得し、セキュリティへの取り組みも強化している。

「WebARENA SuitePRO」は、同社が独自開発したLinux OSベースのVPSシステムで、国産VPSとしては、日本で初めての開発・商用化となる。既存の共用ホスティングサービス「WebARENA Suite2」に寄せられていた、容量が少ない、共用による干渉が起こる、コマンドなどの使用環境に制限があるなどの課題を、サーバーを複数のユーザーで共用しながらディスク領域などを専用サーバーと同じように自由に利用できる「VPSシステム」を採用することで解決。他社のVPSサービスがOSにFreeBSDを採用するなか、これまで培ってきたLinux関連技術を生かし、LinuxベースのVPSサービスを自社開発した。

マルチディストリビューションに対応しており、Fedora Core 3を皮切りに、その他のLinuxベースOSにも順次対応していく予定。対応OSの拡張などを通じて多様なニーズに応え、サービス開始3年以内に「WebARENA SuitePRO」の年間売上10億円を目指す。さらに、VPSシステムのOEM提供も積極的に展開していく方針。

また、同社は、今回のサービス開始に合わせて、新規加入時のアンケートに答えた人に5000円分の商品券をプレゼントする「WebARENA SuitePROリリース記念キャンペーン」を、5月10日(火)から7月31日(日)まで実施する。

NTTPCコミュニケーションズ=http://www.nttpc.co.jp/
「WebARENA SuitePRO」=http://web.arena.ne.jp/suitepro/