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Nexuiz、オープンソースのゲームは未だ発展途上

2005年08月10日 11:07 Jem-Matzan(2005年8月5日(金))
はじめに、Quake 2がオープンソース化された。そして、Quake 3 ArenaのGNU/Linux版が登場し、次いでUnreal Tournament 2003、UT2004、Doom 3と続く。GNU/Linuxにも、出来のよいFPS(first-person shooter)ゲームがあるのだ。ただし、いずれもプロプライエタリ製品でライセンス上の厳しい制限がある。これに対して、Nexuizはフリーソフトウェアだ。マルチプレーヤー型の死闘ゲームで、32ビットまたは64ビットのGNU/Linuxと32ビットWindows上で動作する。Unreal Tournamentには比ぶべくもないが、その他のゲームに対しては、最大限アップグレードしても新作ゲームには不十分なほど古いハードウェア上であれば、何とか対抗できる出来である。

Nexuizはフリーソフトウェアである。したがって、誰でもダウンロードして変更し、適当だと思えばそれを他の人と共有することができる。ボランティアのプログラマとアーティストが作り上げたもので、ほとんどの部分で彼らは素晴らしい仕事をしている。プログラム自体は安定しており、試用した限りではほとんどのディストリビューション上で動作した。サウンドもアニメーションもまずまずだ。もっとも、現在の水準には達していないが。ゲームの内容、グラフィックス、サウンドは、Quake-3風である。

ゲームの内容

FPSは、プレーヤーがあちこち動き回りながら他のプレーヤーを銃撃するゲームである。通常は、制限時間内にできる限り多くのターゲットを倒すという目標が設定されている。Nexuizバージョン1.1でも、プレーヤーが動き回り、コンピュータが制御するプレーヤー、すなわち「ボット」を撃つ。ボットの知能はあまり高くないので、オフラインで練習しても、オンラインのスキル向上にはあまり役に立たないだろう。

フリーソフトウェア・ゲームに、見込みはない?

ゲームはプロプライエタリに限る。現代のほとんどのゲーマーは、当然のごとく、こう考えている。私はAtariやNintendoやSegaと共に育った世代である。その頃、ゲームはカートリッジに入っていた。よく譲りあったものだが、複製を作って仲間にあげるのは不可能だった。その後、ゲームは手頃な値段になり、誰もが同じゲームを持つのは不合理なことではなくなった。

にもかかわらず、Free Software Foundationの公式目標には、プログラマにフリーソフトウェアのゲームを作るよう奨励する一項が入っている。Nexuizがリリースされるまで、そうして作られたゲームはAdventureNetHackなどのテキストベースのものか、あるいは、Tux RacerFrozen Bubbleなどのアーケード・ゲームばかりで、Tomb RaiderResident EvilFinal Fantasy 7などのヒット作品には及ぶべくもなかった。何とかプロプライエタリ製品に肩を並べられる水準になったのはNexuizとPlaneShiftからで、真に対抗できるフリーソフトウェアのゲームは未だ存在しないと私は思う。ただし、こうしたゲームのほとんどは今でもプレーするだけの価値はあるだろう。

ところで、フリーソフトウェアの3Dゲームを最大限に楽しもうとすればプロプライエタリなビデオ・ドライバを使わざるを得ないのは、何とも皮肉なことである。たとえゲームをGPLの下に置いたとしても、最大限に楽しもうと思えば、今後もプロプライエタリ・ソフトウェアに頼らなければならないだろう。

UT2004に猛然と挑戦したプレーヤーとして、Nexuizというゲームにはひどく失望させられた。コントロールが鈍く、調整しても好みの感度にならない。通常のWASDキーとスペース・バーとマウスによるコントロールが標準構成だが、ゲームの応答性とキャラクタの動きが私にはしっくりと来ないのだ。

オンラインでのプレーはそれほどひどくはなかったが、1種類のゲーム、つまりネットワーク上のプレーヤーまたはボットと死闘を繰り広げることしかできない。他には何もできないのだ。

グラフィックスとサウンド

グラフィックスは例示した画面を見ればわかるように古めかしい上に、プレーヤーは現実味がなく見にくい。武器も面白そうなものがなく、どれがどんな機能を持っているのかさっぱりわからない。どの武器も同じように見えるのだ。私としては、武器は多彩であってほしい――見かけだけでなく、その威力も。

サウンドはグラフィックスと同様に古く、世紀が変わった頃の水準である。Doom 2と同程度だろうか。プレーヤーのものと思われる声や唸りや叫びなどは、いずれも本物は使われていない。

グラフィックスとサウンドがお粗末だから、このゲームは古いハードウェアで動かした方が生きるだろう。Nexuizに、最新のゲーム機はいらない。本当に古いマシンを持っているなら、細かなレベル調整も可能である。



まとめ

Nexuiz 1.1
Nexuiz

NexuizはEpicのUnreal Tournament 2004やIdのDoom 3など、現代のFPSゲームに対抗できるだろうか。答えは、明らかにノーだ。グラフィックスもサウンドもゲームの内容にも新しいものは何もない――5年前に最新だったがその後輝きを失ってしまったゲームを思わせる。Nexuizには、心をときめかすものが何もない。この種のゲームがフリーソフトウェアであり得るという、ただその一点を除いては。残念だが、今後の数版で大幅に改善されない限り、肝心のオンライン・プレーヤーを十分に集めることはできないだろう。今もQuake 3 Arenaを楽しんでいる人ならNexuizを気に入ることもあろうが、Unreal Tournament 2004を愛好する者が興味をそそられることはないだろう。

本当は、私はこのゲームが大のお気に入りだと言いたかったのだ。FPSが大好きだし、私はフリーソフトウェア派なのだ。しかし、Nexuizは、出来のよいプロプライエタリ・ゲームの対抗馬には決してなりえない。オフィス・スイートとオペレーティング・システムは似たようなものだが、ゲーム・ソフトウェアの開発は全く異質の世界のように思われる。Nexuiz――一体どう発音したものやら――はよく頑張ったと思う。しかし、プロプライエタリなGNU/Linuxゲームを捨てろと言われたら、私はFPSをスッパリと諦めるだろう。

原文

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最終更新:2007年07月01日 19:05