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VMware、初の仮想化ソフト・スイート製品を今週出荷

2006年06月07日 02:30 [IDG-2006/06/06]
VMwareは今週、2年前に投入した主力サーバ仮想化ソフトウェアの最初のメジャー・アップグレード版、および企業データセンターの経費節減を目的とした新しいツールを出荷する予定だ。

 仮想化技術は、サーバの統合を通じて経費を節減する手法として企業IT管理者の間で注目が集まっており、市場調査会社のIDCは、2009年までにサーバ仮想化関連の支出が150億ドル近くに増大すると予想している。

 VMwareは、仮想化技術をベースにした最新の製品群について、サーバ統合にとどまらず、データセンター全体のITオペレーションを簡素化することも視野に入れていると強調する。

 同社は今回、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware ESX」と管理ソフトウェア「Virtual Center」の新バージョン、関連ツールを統合した「VMware Infrastructure 3」と呼ばれる新たなスイートを出荷する。これにより、2005年10月に始まり、およそ6,400のベータ・テスターが参加した同社のベータ・プログラムは終了することになる。

 VMware Infrastructure 3の中核となるのは、サーバ仮想化ソフトウェアのVMware ESX Server 3.0である。仮想SMP(シンメトリック・マルチプロセッシング)機能が強化されており、それぞれの仮想マシンに最大4つの仮想CPUと16GBのメモリを提供することができる。大規模エンタープライズ・アプリケーションの仮想化を考えているIT管理者にとって、このCPUパワーとメモリの強化は有益なはずだ。

 エンブリッジ・エナジー・カンパニーの上級ネットワーク・エンジニア、エドワード・バルドウィン氏は、「オラクルのデータベースとSQLデータベースを複数稼働させなければならないが、そのために8CPU搭載のマシンを用意する必要はなく、2CPUを若干上回るパワーがあれば十分だ。RAMもこれまでに使っていた3.6GBを少し上回る程度で良い」と語っている。

 VMwareのベータ・テストにも参加した同氏によると、エンブリッジは、仮想化ソフトウェアを使うことにより、昨年は少なくとも150万ドルの経費を節減できたという。

 「まずサーバの購入台数を減らすことができた。また、電力消費、ネットワーク・ポート、SANポートの数も最小限に抑えることができ、ケージ内の冷却能力も以前ほどは必要なくなった。さらに、サーバを開発し、導入する必要が生じても、低コストで迅速に作業できるようになったため、各事業部門の経費も節減することができた」(バルドウィン氏)

 ESX Server 3.0には、基本的なハードウェアの設定を調整し、サーバに供給される電力を最適化するよう設計された新しい電源管理機能などが搭載されている。ストレージ関連では、NASとiSCSIストレージのサポートが追加されており、遠隔地の支社オフィスなどにある低コストのストレージを使ってインフラストラクチャの仮想化を実現することができるようになった。

 またVMwareは、分散ファイルシステム「VMFS3」を搭載することで、エンタープライズ・ストレージ仮想化機能も実現している。この機能を使えば、異機種ストレージ・アレイを仮想ボリュームの中にプールすることができる。

 管理ツールのVirtual Centerのバージョン2.0もVMware Infrastructure 3に搭載するかたちでリリースされる。旧バージョンに比べ3倍の数のホストと仮想マシンを管理することができるという。

 さらにVMwareは、分散リソース・スケジュール管理ツール「DRS」も追加した。DRSは、容量の拡大が必要になった際に、仮想マシン上で稼働するアプリケーションに追加リソースを自動的に割り当てる機能をサポートする。

 Virtual Centerは、サーバを物理的に管理することはできないが、他ベンダーのシステム管理ソフトウェアを統合することが可能になっており、同じコンソールから物理サーバと仮想サーバの両方を管理するといった使い方もできるという。

 なお、VMwareの管理ツールは、マイクロソフトなどが提供する他の仮想化プラットフォームも管理することができないが、この分野で機能を拡張する計画の有無については明らかにされていない。

 VMware Infrastructure 3には3種類のフレーバが用意されている。ローエンドのVMware Infrastructure Starterは、小規模企業や遠隔地にある支社オフィス向けの製品。ESX ServerとVirtual Centerを搭載し、ローカル・ディスクやNASストレージに接続可能だ。価格は2ウェイ・マシン1台当たり1,000ドルから。

 エンタープライズ統合プロジェクトに対応するVMware Infrastructure Standardには、4ウェイのVirtual SMP機能とエンタープライズ・ストレージ接続のためのVMFS3が付加される。価格は、2ウェイ・マシン1台当たり3,750ドルから。

 ハイエンドのエンタープライズ製品であるVMware Infrastructure Enterpriseは、VMotion、DRS、HA、統合バックアップ技術を搭載する。価格は2ウェイ・マシン1台当たり5,750ドルから。

(シェリー・ソルヘイム/IDG News Service ニューヨーク支局)

米国VMware:http://www.vmware.com/

提供:Computerworld.jp

最終更新:2007年07月01日 19:05