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Geekcorps:第三世界でコンピュータユーザを養成する平和部隊

2006年11月02日 10:23 Lisa-Hoover(2006年10月30日(月)) 1 2

Geekcorpsにおけるボランティアの参加形態

Geekcorpsの活動予算は、主としてアメリカ政府の進めるUSAIDというプログラムから提供されており、同プログラムでは、情報通信技術を導入する上でのサポートを必要としている世界各地のコミュニティとGeekcorpsのボランティアチームとの斡旋を取り持つといった協力もしている。Geekcorpsの活動には一般企業も協力をしており、Hewlett-Packardの場合は個々のプロジェクトベースで資金提供をする形での貢献だが、VIA Technologiesの場合はハードウェアの提供をしており、例えば自動車のバッテリで26時間稼働できるCPUなどもそうしたものの1つだ。

こうしたプロジェクトの活動資金を集めるのもVota氏に課せられた役割ではあるが、その他にGeekcorpsのボランティアたちの活動拠点を整備してきたのも、同氏の功績である。これまでにGeekcorpsに参加したボランティアたちの間では、自分たちの活動に非常に高い意義を見いだすものが多く、実にその70%以上が4カ月という任命期間の終了後も活動の継続を希望するとのことだ。例えばGaudin氏も、マリにおける最初のボランティア活動を終えた後、2カ月の充填期間を経ただけで、2度目の活動に従事することを承諾している。「チームのメンバと再会できることが楽しみでしたね。実際、4カ月という期間は自分にとって充実した仕事をするには短すぎますし、ここではやりがいのあるプロジェクトが色々と展開されていますからね」。

Vota氏は現在、Linuxおよびオープンソース系の豊富な開発経験のある人間を求めているという。また同様に、ベンダや技術系の専門家を相手にオープンソースを用いるメリットを納得させるため、セールス的なスキルを有している人材も求めているそうだ。テクノロジ面でのバックグラウンドがあれば確かに役立つが、不可欠ではないとのことである。つまり、このプロジェクトに寄与する気があれば、やり方は何通りでも存在するのだ。

これはGeekcorps側も認識している問題だが、それなりの資金を有している人々が存在する一方で、プロジェクトの理念にいかに共感しようとも4カ月の海外渡航は無理だと感じる人々が存在するのも事実である。そのためGeekcorpsは、様々なパートナからの寄付や基金を活用することで、ボランティア活動におけるすべての経費を負担する用意を調えている。「ボランティア参加者が自腹を切る必要はまったくありません」とVota氏は説明している。「航空運賃を始め、宿泊費や食事代まで、自宅の玄関を出てから帰宅するまでの経費はすべて当方で支払わせて頂きます」。

「ただし、500名いる友人の土産用にアフリカ風マスクを現地で購入するといった場合は話は別ですから、必ず財布を持参してください」と、Vota氏は笑いながら補足していた。

Geekcorpsのボランティアたちによる献身によって、これまでのチーム活動は一通り完了しているが、行うべき活動はまだまだ残されている。「これは残念なことなのですが、マリのような国でGeekcorpsのような組織が貢献できることは、今後も永続的に存在し続けるでしょう」と語るのはMatt Berg氏だ。「その一方の朗報としては、携帯電話で巨額の利益を上げた民間企業があって、この国における広域的なインターネット接続体制を積極的に整備しようとしています(私たちが関係してきた事業の1つです)。これまでの私たちの活動は、現地で共に働いた人々の技術的なキャパシティを向上させることがメインでしたが、これは私たちが去った後でも、長期にわたって持続的に国内の技術発展を押し進められる人材を育成するためなのです」。

子供たちだけでなく、地域コミュニティにも救済の手を

One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトとは、第三世界に住む何千もの学童にコンピュータを手渡そうとする構想だが、その目的にはGeekcorpsの活動と重なる部分がいくつか存在する。いずれのプロジェクトも、第三世界の貧しい人々にITテクノロジを提供することを目標とした活動だが、OLPCは子供と教育に主眼を置いているのに対して、Geekcorpsはより広範な地域コミュニティ全体を視野に据えているという違いがある。

Geekcorpsはまた、単にICT用の機器類を提供するだけではなく、その後の持続的な運用をするためのノウハウを地域コミュニティに伝えることも彼らの使命だと考えている。GeekcorpsのVota氏は、現状でOLPCの主催者との間で何か特定のプロジェクトにおける協力をしている訳ではないと説明しながらも、「私としては、Nick Negroponte氏(プロジェクト責任者)が情報テクノロジを議題に持ち出し、教育分野での利用について言及したことに好感を抱いています」と語っている。

NewsForge.com 原文

最終更新:2007年07月01日 19:05
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