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eMacにLinuxをインストールする

2006年11月02日 10:58 Joe-Barr(2006年10月31日)
Apple eMacは、Mac OS Xを搭載した往年のマシンだ。それを友人に譲るべくLinuxのインストールを試みたところ、このいささか古いハードウェア・プラットフォームは見事に復活した。搭載されていたMac OS Xは「Puma」(OS X 10.1)。Debianのインストールには失敗したが、Ubuntuでは成功した。本稿では、その顛末を報告する。

数週間ほど前、コンピュータが欲しいのだがと友人から相談された。ダイヤルアップでインターネットを閲覧し電子メールのやりとりができればよいのだという。話を聞いて、居間に置いてあるeMacを思い起こした。ここ数年、埃が降り積もるままになっている。

このeMacはよくできたマシンだが、何につけても少々遅いという憾みがある。RAMが128MBしか搭載されていないのだ。数か月前には、同じ理由でOS Xのアップグレードをあきらめてもいる。256MBなければ最新版のインストールはおぼつかないからだ。つまり、今でも数百ドルかけなければ世間並みのオペレーティング・システムにさえできない代物であり、そんなマシンを友人に譲るわけにはいかない。そこで、Linuxのインストールを思い立った、というわけである。

このeMacはPowerPC(PPC)アーキテクチャを採用しているので、それ用のディストリビューションを使う必要がある。幾つかある中から、まず、広く使われているUbuntuのPPCマシン用「desktop」版(ライブCD)を試してみた。ISOイメージをダウンロードしCDに焼いてインストールしたが、我がeMacでは正常に動作しなかった。起動中にクラッシュしてしまうのだ。いろいろ調べても回避策は見つからない。

そこで、次にDebianを試してみた。PPCアーキテクチャ用の「net install」ISOである。ISOイメージを入手しCDに焼いて、直ぐに、ネット・インストールを開始。すると、eMacのAirportワイヤレス・カードを介して、パッケージがインターネットからダウンロードされた。

順調にいくかに見えたが、Debianが動き、Xをロードするところでクラッシュ。しかし、Googleで別のXF86Config-4ファイルを見つけ、これを使ってGNOMEデスクトップの動作までは漕ぎ着けた。ともあれ、デスクトップは何とか動いている。我がAppleのネズミは右クリックを受け付けないし、内蔵モデムは検出されず、サウンドも鳴らないが。

右クリック問題について再びGoogleの世話になり、先人たちが残した対策を見つけた。それに従い、/etc/sysctl.confに次の3行を挿入して、F11キーでマウスの中央ボタンを、F12で右ボタンをエミュレートした。

dev/mac_hid/mouse_button_emulation = 1
dev/mac_hid/mouse_button2_keycode = 87
dev/mac_hid/mouse_button3_keycode = 88

次は内蔵モデム問題だが、これは難題だった。実際、かなりの時間をかけて調べたが、対策は見つからなかった。わかったことは、eMacのモデムがUSBソフトモデムであること。そして、Linuxにもソフトモデム(Winmodemとも呼ばれている)ドライバーはあるが、我がeMacに内蔵されているモデム用のドライバーは発見できなかった。

しかし、こうした調査の過程で、RAMが196MB以下のマシンでも動作するというもう一つのUbuntu PPC ISOを偶然見つけた。前述の通りUbuntuの「desktop」版はインストールできなかったが、この版でもXがクラッシュする。しかし、今回は、Debianと同じ方法で回避できた。

  • Alt-Ctl-F1を押して、コンソール・セッションに入る。
  • /etc/X11/xorg.confのバックアップをとる。
  • コマンドwget http://homepage.univie.ac.at/georg.koe/XF86Config/XF86Config-4.emac700nvidia.workingを実行する。
  • 入手した構成ファイルで、キーボード・レイアウトの行の「de」を「en」に変更する。
  • このXF86Config-4ファイルを/etc/X11/xorg.confにコピーする。
  • マシンを再起動する。

ここで、コマンド・プロンプトを呼び出すキーに注意。DebianではAlt-Ctl-Bkspだが、これはUbuntuでは無効。Xの起動が続きクラッシュしてしまう。また、キーボード構成の言語「de」を「en」に変更したのは一例で、適切な言語に変更すること。

Ubuntuでは/etc/sysctl.confを変更しなくてもF12で右クリックをエミュレートでき、GNOMEデスクトップのサウンドも「問題なく鳴った」。しかし、内蔵ソフトモデムについては、Debianの場合と全く変わらず。そこで、ハードウェアで対処し、外付けシリアル・モデムを使うことにした。

ついでながら、外付けモデムはソフトモデムではなく「ハードウェア」モデムだと言われているが、これは事実ではない。流通しているUSBモデムの多くはソフトモデムである。しかし、私の知る限り、シリアル・ポート用モデムはすべて完全なモデムだ。

外付けシリアル・モデムを使うといっても、eMacにはシリアル・ポート・インタフェースがない。そこで、近所のパソコンショップでシリアル-USB変換器を35ドルほどで買い求め、Zoom製外付けモデムをeMacに接続した。

外付けモデムは自動的に検出されなかったが、またしてもGoogleの世話で情報が得られ、ダイアルアップを正常動作させることができた。GNOME Networkツールに対して、モデムが/dev/ttyUSB0にあることを通知する必要があったのだ。もちろん、ISPの電話番号とユーザー名とパスワードを設定する必要もある。

こうした奮闘の甲斐あって、Ubuntu eMacは無事に動いた。ただし、遅い方の部類に入ることは否めない。RAMを128MB増設すればパフォーマンスは大きく改善されるだろう。eMacにUbuntuはお似合いである。我が友人にとっては、少なくともここ暫くは、Appleハードウェアとフリーソフトウェアのこのカップルで間に合うだろう。

NewsForge.com 原文

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最終更新:2007年07月01日 19:05