デフォルトインストールで得られるもの
OpenSUSE 10.2の基本構成は、Kernelバージョン2.6.18.2-34、KDE 3.5.5“リリース45”、X.org 7.2-26という組み合わせであり、その他多数のアプリケーション群が同梱されている。デフォルトでアプリケーションメニューに一覧されるソフトウェアは、その一部を抜粋しただけでも下記のような豊富な品揃えとなっている。
- KMail 1.9.5
- FireFox 2.0
- Konversation 1.0.1
- OpenOffice 2.0
- Kaffeine(ビデオプレーヤ)0.8.3
- The Gimp 2.2.13
- K3b 0.12.17
初期インストール状態での試用
|
|
| クリックで拡大 |
KDEのスタートメニューでは、各種アプリケーションの起動、デスクトップ環境の設定、システムのシャットダウンを行うことができるが、openSUSE版のものは仕様が一部変更されているので、その操作に馴染むまではある程度の時間が必要であった。というのもこのメニューでは、私の使用経験のあるツリー形式とは異なり、SUSEアイコンをクリックするとインタラクティブ形式のスタートメニューが表示されるという仕様になっているのである。その後マウスポインタを個々のセクション(Favorites、History、Computer、Apps、Leave)上に移動させるごとにメニュー上部の表示が切り替わり、当該セクションにおけるサブ項目が一覧されるという具合だ。
例えばComputerセクションにポインタを移動させると、Yast2およびSysinfoというオプションが表示される。同じくHistoryセクションにポインタを移動させると、 最近使ったアプリケーションの一覧が表示される。
この仕様も慣れてしまえば簡単なのだが、私の場合ポインタを隣のセクションに移動させる動作がスムースに行えず、選択したいと思っていたオプションが消えてしまうというケースに何度も遭遇してしまった。
IRCおよびIM用ソフトとゲーム
私の仕事では、IRCとIMは必須の装備である。IRCについては今回のレビューを契機に、KDEのネイティブIRCクライアントであるKonversationを初めて試してみたが、その出来映えは予想をはるかに超えるものであった。XChatほどは使い込んでいないので細かな点までは何とも言えないが、今のところ機能的な不備には遭遇していない。具体的には、サーバ/チャンネルの追加、IRCへの参加と離脱、ニックネームへのビープ設定などの基本機能を始め、その他各種の操作を行うことができる
エディタについても今回は通常使用しているgeditではなく、デフォルトで装備されるKateを使用してみることにした。これもKonversationと同様、充分に実用的なエディタに仕上がっているが、geditとは異なりワードカウント機能が装備されていない点は残念だと言えるだろう。同じくIM用のKopeteについても機能的に問題はないのだが、私の好みとしてはGaimの方が合っているようである。
デフォルト状態の構成については、1つのミッションクリティカルな部分において唯一にして最大の失望を味わう事実に遭遇しなければならなかった。KDE付属のMahjongゲームが、使うに耐えない悲惨なレベルの出来だったのである。だが常に前向きな私としては、このような悲劇に関しても、openSUSEにおけるKDE/GNOME互換性およびソフトウェアアップデート機能を検証する絶好の機会として捉えることにしたのである。結果、Yast2を使ったGNOME Gamesパッケージのインストールは軽快に進行し、美しい麻雀パイが画面を乱舞するMahjonggを楽しめるようになったという次第である。
