|
|
PC-BSD 1.3はKDE 3.5.5とFreeBSD 6.1を基にしている。システム要件は控えめで、Pentium II、RAM 256MB、ハードドライブの空き容量4GB、ネットワーク・カード、サウンド・カードがあれば動作する。レビューに当たり、提供されているVMwareイメージを動作させ(RAMは512MB)、それをRAM 1GBのPentium 4システムにインストールした。
PC-BSDのインストーラーは使いやすい。ユーザーが操作を求められる場面は極めて少なく、標準セットアップの場合、インストールの種類(サーバーかデスクトップか)、ユーザー名、パスワード、シェル、rootパスワードの設定だけだ。詳細セットアップにすれば、ディスクのパーティション、ネットワーク、ファイアウォールの設定も可能。セキュリティーが気になるなら、システムのスワップ領域を暗号化することもできる。
ハードウェア・サポートもよい。しかし、Linuxディストリビューションの中には更に上を行くものがある。Linux用はあってもBSD用はないドライバーが存在するのだからやむをえない面はあるが、構成ユーティリティにも問題がある。たとえば、手元にあったワイヤレス・カードを試すと、認識はしたようだが、カードの管理やWEPパスワードの設定などを行う構成ツールがなかった(少なくとも見あたらなかった)。
しかし、大半のデバイスでは、Network DevicesとNetwork Settingsという2種類の構成ツールが使える。もっとも、ある種のデバイスではNetwork Settingsを使う必要があるが。難点はもう一つある。ノート・パソコンのワイヤレス・ネットワーク接続を構成しようとして説明書を探したが見つからなかったのだ。Network Settingsツールのヘルプ・ボタンをクリックしても、KDE Help Centerウィンドウが現れ「There is no documentation available for /index.html」というメッセージ――デバイスを設定し使いたいと思っている者にとって役に立つとは言い難いメッセージ――が表示されただけだった。
| |
| PC-BSDデスクトップ――クリックすると大きな画像が見られます |
Ubuntuデスクトップの場合、USBサウンドカードを増設して特定目的(Skypeの利用など)に用い、システムのサウンドカードは別の目的で使うようにすることができるが、PC-BSDで提供されているツールでは複数のサウンドカードを管理できないようだ。
要するに、PC-BSDのハードウェア・サポートはLinuxよりも若干遅れている。標準的なデスクトップ・パソコンであれば、それで十分だろう。しかし、ノート・パソコンによっては、あるいはハードウェアの使い方が少し複雑になれば(複数のサウンドカードを使うなど)、高度な構成を行う必要が出てくるだろう。