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レビュー:PC-BSD 1.3

2007年01月12日 10:03 Joe-'Zonker'-Brockmeier(2007年1月10日(水)) 1 2

PC-BSDのデスクトップ

PC-BSDインストール・ディスクを使った場合、非常に簡素なデスクトップが表示される。下端にKDEタスクバーが1行と、プレインストールされている必要最小限のソフトウェアがあるだけだ。同梱されているアプリケーションはいずれもKDE用のもの、したがって、GIMP、Gaim、OpenOffice.org、Firefoxなどはない。

有用とは言い難い少数のアプリケーションしかプレインストールしていないのはPC-BSD Installer(PBI)を使わせたいからではないかと思わせられる。と言うのは、PBIファイルとしてパッケージされているアプリケーションはかなりあり、しかも、PBIは、PBIファイルをダウンロードしてダブルクリック、rootパスワードを入力すればインストーラーが起動し、数秒でアプリケーションのインストールが完了するというすぐれものなのだ。

簡素なデスクトップとは言え、通常行われる作業の多くには足りる。電子メールにはKMail、Webの閲覧ならKonqueror、PIMアプリケーションはKontact、PDFを見るにはKPDFなど。ただし、パッケージの選定は少々風変わりだ。

OpenOffice.orgはデフォルトではインストールされない。これには驚かないが、それならそれで、なぜKOfficeをプレインストールしないのだろうか。しかも、KOfficeのPBIはバージョンが古い。12月に1.6がリリースされているのに、pbiDIRからインストールできるのは1.5.2までだ。

更に、オフィス・スイートはないのに、なぜかKPovModelerはある。3Dでモデリングしたいユーザーの数とオフィス・スイートを必要とするユーザーの数では、一体、どちらが多いと思っているのだろう。

前回はマルチメディア・アプリケーションがないことに衝撃を受けたが、今回はKaffeineがデフォルトでインストールされる。これはほとんどのメディアを扱えるが、素晴らしい音楽プレーヤーというわけではないので、お気に入りのAmarokをダウンロードすることにした。

AmarokはPBIディレクトリーにあるがバージョンが古く、昨年10月に1.4.4がリリースされているにもかかわらず、1.4.1のままだ。その上、インストールはできたものの、xineがオーディオ・ドライバーを初期化できないという理由でどうしても立ち上がらなかった。

そこで、PBIからK3bをインストールしてみたところ、これは動いてくれた。試しにCD-Rをノート・パソコンのCDバーナーにセットして何枚か焼いた。CDのリッピングも問題ない。音楽CDをセットすると自動的にマウントされ、KAudioCreatorユーティリティが起動。初回だけはリップのフォーマットを指定する必要があるが、エンコーダー(Lameを含む)もすべてインストールされていた。

また、Firefox、OpenOffice.org、GIMPをインストールし、更にPBIディレクトリーを眺めてパッケージのバージョンを見てみた。調べた範囲では、GIMPは数バージョン古いが、多くは現行バージョンだった。OpenOffice.orgは、英語版は2.1だが、ローカライズ版は少し古い。

PBIでインストールされたパッケージは、該当するKDEメニューの下にではなく、PBIメニューの下に置かれる。たとえば、GIMPをインストールすると、KDE Graphicsメニューの下ではなく、PBI Programsの下に置かれる。また、PBIの削除はSettings→System Administration→PC-BSD Software Manager、PBIのアップデートはSettings→System Administration→PBI Update Manager、システムのアップデートは通常Settings→System Administration→PC-BSD Online Updateだ。こうしたてんでんばらばらな状態でも必要なことはできるが、いい加減、ソフトウェア管理を1つのアプリケーションに統合したらどうだろうか。

オンライン・アップデート・ユーティリティは簡単で十分に使える。ただし、試したときにはアップデートはなかった。アップデート管理ユーティリティは、インストールしたままではアップデートを自動チェックしないようになっている。したがって、インストールしたら、自動チェックに変更することをお忘れなく。今回は、毎日チェックするように設定した。

1.3リリースの目玉機能の一つに、Packet FilterというBSDファイアウォールがある。外部からの接続要求に対するPFルールはインストールの際に構成できるが、私が見た限りでは、インストール後にルールを設定するGUI管理ツールはない。詳細セットアップ時のPacket Filterファイアウォールを構成する際と同じインタフェースだが、PBIにFirewall Builder――現行バージョンより数バージョン古い――があるので、これを利用することはできる。

まとめ

BSDベースのデスクトップを使いたいなら、おそらくは、PC-BSDでもよかろう。しかし、まだ荒削りで、UbuntuやFedora Coreのようなディストリビューションに比べると多くの点で機能不足だ。簡素なBSD風デスクトップを望む筋金入りのBSDユーザーにはよいだろうが、使いやすくハードウェアの互換性を求めるユーザーにはお薦めできない。

NewsForge.com 原文
最終更新:2007年07月01日 19:05