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NovellがLinuxを失う――いえ、誤報です

2007年02月08日 10:22 Joe-Barr(2007年2月5日(月))
 おそらく、責任はReutersのJim Finkleに帰せられるだろう。インターネットに流れた途方もない誤報の発端は、同記者の記事だからだ。ご存じだろうが、同記者はNovellがLinuxを配布する権利を失うと報じた。

Reutersのこの記事には、Free Software Foundation(FSF)のゼネラル・カウンセルEben Moglenの発言が引用されている。「一般の人々は、この提携やそれに類する提携を阻止するために、できるだけのことをしたいと考えています。今回のことをMicrosoftによる厳しい特許攻勢の始まりだと見るのも無理はありません」

これに続けて、Finkleは「Novellは11月にMicrosoftと広範な提携関係に入ったが、これがLinuxなどのフリーソフトウェア・プログラムを開発するオープンソース・コミュニティーのメンバーを激怒させた」と書いている。

所見 オープンソースとFree Softwareコミュニティーを混同するということは――Finkleは混同している――その人がこの分野に疎いことを意味する。私が量子物理学を語るようなものだ。私の理解では、オープンソースの人々、つまりStallmanやMoglenと距離を置くグループは、MicrosoftとNovellの提携をほとんど問題視していない。これに対して、FSFは、今後の同様な提携を実効的に阻止するため、まだ未公開だが、GPLv3の草稿の変更を検討している。

Geek.comは、2月5日に「Novell may lose access to new Linux versions」と題する記事を載せた。これを見れば、この誤報がインターネットにどれほど広く速やかに広がったかがわかろうというものだ。

この記事の中で、筆者のBrian Osborneは次のように書いている。「Free Software FoundationはNovellとMicrosoftとの密接な提携を憂慮し、NovellがLinuxオペレーティング・システムの新バージョンを販売できないようにする可能性がある」

このような途方もない無知に対しては、次の点を指摘しなければなるまい。

1. FSFがNovellのLinux配布を制限することは絶対にできない。その可能性は全くない、ゼロだ。StallmanがMicrosoftとNovellの提携をどれほど嫌っていようと問題ではない。この提携は合法的であり、真っ当であり、GPLに完全に準拠している。

2. GPLv3はまだ起草委員会で検討されている段階にある。Novellに及ぼす影響について現時点で云々するのは無責任で正気の沙汰ではない。GPLv3の現行草稿に対する如何なる変更も、これまでの草稿同様、公開の討論を経ることになるのだから。

3. LinuxカーネルがGPLv3に移行する可能性は――現行草稿には含まれている反DRMなどの制限的条項が残る限り――私がミスアメリカに選出される可能性とほぼ同じ。因みに、私はDonald Trumpさえ知らない。

この話――NovellはLinuxの販売ができなくなるという噂――は、FUDどころか、あまりにも馬鹿げている。実際、NovellとEben Moglenにコメントの求めたが、どちらも辞退した。

NewsForge.com 原文
最終更新:2007年07月01日 19:05