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Viacom、YouTubeの著作権侵害でGoogleを提訴――10億ドルの損害賠償とクリップ削除を要求

2007年03月15日 10:25 [IDG-2007/03/14]
 米国Viacom Internationalは3月13日、米国YouTubeの動画投稿サイト「YouTube」が著作権を侵害しているとして、米国Googleに10億ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしたことを明らかにした。Googleは昨年、YouTubeを16億5,000万ドルで買収した。

 Viacomは今年2月、自社の動画が許可なくYouTubeにポストされている問題に関して、デジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)に基づく要求書をGoogleに送付しており、ニューヨーク南部地区連邦地裁に申し立てた今回の訴訟は、それに続く措置となる。

 Viacomは、2月に送付した要求書の中で、10万本を超える自社のビデオ・クリップをYouTubeから削除するようGoogleに求めており、Google側もこの要求に応じる意向を示していた。しかし、両社の話し合いは決裂したようだ。

 今回の提訴によりYouTubeと戦う姿勢を鮮明にしたViacomは、YouTubeが世界規模で繰り広げられている著作権侵害行為を放置し、不当な利益を得ていると、繰り返し批判していた。

 Viacomは、3月13日に声明を発表し、10億ドルの損害賠償に加え、GoogleとYouTubeによる著作権侵害行為の差し止めを求めていることも明らかにした。

 一方、Googleの広報担当者は、電子メールを通じて、同社が訴訟を受けて立つ構えであり、「YouTubeが著作権所有者の法的な権利を尊重している」ことを確信しているというコメントを出した。

 同氏はコメントの中で、「YouTubeの継続的な成長と堅調な業績、多くのユーザーが参加する強力なコミュニティの成長が妨げられないようにしたい」と述べている。

 Viacomは、同社が所有するおよそ16万本のビデオ・クリップが許可なくYouTubeにアップロードされ、その閲覧回数は15億回を超えているとしたうえで、次のように指摘している。

 「YouTubeは巨大な営利組織であり、クリエイティブな仕事をする人々に寄せるファンたちの熱い思いを利用して有利なビジネスを構築し、自社と親会社であるGoogleに利益をもたらしている」

 また同社は、GoogleとYouTubeが、無許可の動画を使って自社のサイトにトラフィックを引き込んで広告を販売することで不正に利益を得ているうえ、ユーザーが著作権付きの動画を無許可でアップロードする行為をやめさせるための有効な対策も講じていないと批判している。

 同社は、Googleと話し合いを持つなど、YouTubeによる著作権侵害を差し止めるための措置を講じたが、それが不調に終わったため提訴に踏み切ったと説明している。

 Viacomは、MTV、VH1、ニッケルオデオン、ニック・アット・ナイト、コメディ・セントラル、パラマウント映画などの映像資産を持つメディア・コングロマリットだ。

 アーレント・フォックスLLPのパートナーで、知的財産問題に詳しい弁護士のシェルダン・クライン氏は、訴訟が起こされたからといって、YouTubeが全面的に閉鎖される可能性は低いと見ている。Viacomが批判するような非合法性が疑われる行為を行う人々だけでなく、合法的に利用している人々が多くを占めているからだ。

 しかし、著作権付きの動画を無許可でアップロードする行為を防ぐために、GoogleとYouTubeが必要な対策を十分に講じていない(とりわけ2月にDMCAに基づく要望書を受け取った後に)ことが裏付けられた場合は、Googleが法的責任を問われる可能性はあるという。

 特に、YouTubeとGoogleが、著作権侵害に該当する動画をふるい分けるのに利用できる入手可能な技術を実装していなかった場合には、両社の努力が不十分であるというViacom側の主張が正当性を持つことになる。

 3月13日の昼時点(東部標準時間)でYouTubeをチェックしてみたところ、コメディ・セントラルやニッケルオデオンの作品などViacomが所有する動画を複数見つけることができた。この中には、Viacomが削除要求を出した今年2月5日にアップロードされたもの、GoogleがYouTubeを買収した昨年10月にアップロードされたものも含まれている。

 Googleの幹部は、この問題に対処する技術の開発を進めており、近い将来導入することになっているとしながらも、現在YouTubeで使用しているフィルタリング/検知技術の有無や種類については、今すぐ明らかにすることはできないと説明している。

 ちなみに、ニューズが運営するMySpaceといった動画投稿サイトは、サードパーティが開発した技術のライセンスを受けて、著作権侵害に該当する動画をチェックする取り組みを開始している。こうした技術としては、MySpaceが選定したオーディブル・マジックのソフトウェアをはじめ、さまざまなものが存在する。

(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)

米国Viacom International
http://www.viacom.com/
米国YouTube
http://www.youtube.com/
米国Google
http://www.google.com/

提供:Computerworld.jp

最終更新:2007年07月01日 19:05