今はまだ準備中
今のところ、LogFSはまだプロダクション環境向けには仕上がっていない。LogFSのFAQには、「2007年半ば」に予定している正式リリース版が出るまではこのファイルシステムを実務用のデータに対して利用しないように、との忠告が記されている。
LogFSに関してEngel氏は「私のテストケースはすべてパスした」と言っているが、このテストケースでは、フラッシュデバイスに対する読み取り/書き込み/消去の操作中のシステムクラッシュやエラーなど、期待されるであろういくつかの特定のテスト範囲がカバーされていないという。ただし、彼はシステムクラッシュへの対応をLogFSに関する今後の実行リスト中の「最上位項目」として挙げている。
また、エラー処理についてEngel氏は次のように話す。「デバイスが十分に信頼できるものであれば、ユーザにとって許容できる問題かもしれない。だが、この判断は軽はずみにすべきものではないので、まずはデバイスのテストを十分に行う必要があるだろう」
Engel氏によると、「本当の意味での」フラッシュデバイスの不足はまた別の問題だという。入手可能なフラッシュメモリデバイスは数多くあるが、大半のコンシューマデバイスには「あたかもハードディスクであるかのような動作をさせるために本来のフラッシュとファイルシステムの中間にレイヤが存在する」と彼は語る。
「USBスティックをフラッシュファイルシステムで使うために、こうしたブロックデバイスインタフェースは、Linuxでフラッシュを扱うMTD(Memory Technology Device)に変換し直す必要がある。この二重の変換は、きわめて非効率的だ。メーカー側が、デバイス内のフラッシュチップそのものに対するアクセスを一切の変換なしに可能にしてくれれば、フラッシュファイルシステムはもっと役に立つものになるのだが」(Engel氏)
LogFSが理想的なファイルシステムとなり得るプロジェクトの1つが、One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトだ。LogFSとOLPCとの提携関係は「漠然とした」ものに過ぎないとEngel氏は言う。OLPCには、もともとJFFS2ファイルシステムを書き上げ、LogFSにも貢献したDavid Woodhouse氏が、Red Hatを通じて参加している。Engel氏は、Woodhouse氏の紹介でOLPCのプログラマJim Gettys氏と知り合い、その後OLPCの試作品2台を受け取ったという。これらのマシンは、LogFSのテスト用ハードウェアとして使われている。
「自分のファイルシステムがOLPCマシンで利用されるのをぜひ見てみたい。きっとすばらしい改善結果が得られるだろう。だが、それはLogFSがどれだけ早く完成の域に達するかに大きくかかっている」(Engel氏)
