DVDメディアに書き込む
空のDVDメディアにプロジェクトを書き込むためには、まずメニューを作成し、次にDVDディレクトリ構造を生成し、最後にDVDディレクトリ構造をDVDイメージに変換して空のDVDメディアへと書き込む。以下にこれを行なう方法を示す。
まず始めに、'Q' DVD-Authorウィンドウのメインセクションのcreate DVD(DVDの作成)ボタンをクリックする。するとCommandQueueDialogが開き、'Q' DVD-Authorの作成/書き込みセクションが表示される。
その際、最初の2つのステップであるMain Menu MVGMとDVDauthorとがすでに選択されている(チェックが付いている)はずなので、生成プロセスを開始するためには下の方にあるOKボタンをクリックする。
すると生成プロセスの進捗状況を示すウィンドウが新たに開く。このウィンドウは、下の方にある、開いたままにするためのチェックボックスをチェックしなければ、DVDディレクトリ構造の構築が完了すると15秒後に自動的に閉じる。生成プロセスが終わったら、DVDの出力ディレクトリ内に生成されたDVDディレクトリ構造を確認しておくとよいだろう。またメニューやチャプターなどが正しく機能するかどうかについても、ダイアログのplay(再生)ボタンを使用するか、あるいは「xine dvd://path/to/DVD/VIDEO_TS/ 」( path/to/DVD はDVD出力ディレクトリ)のようなコマンドを使って手動でxineを起動して確認するとよい。
DVDが正しく再生することを確認できたら、次はDVDディレクトリ構造を空のDVDメディアに書き込むステップだ。最も簡単なやり方としては、'Q' DVD-Authorの書き込み機能を使う方法がある。そのためには、先ほどと同じアイコンをクリックして書き込み用のコマンドを実行する。ただし今回は、Main Menu MVGMとDVDauthorのステップはすでに完了しているため、チェックボックスからチェックを外しておこう。
次に、Don't Execute Burn DVD(DVDへの書き込みは実行しない)というボックスをBurn DVD(DVDへ書き込む)に変更する。そして空のDVDメディアをDVDドライブへ挿入し、ドライブの蓋を閉じ、ウィンドウのOKボタンをクリックすれば、DVDメディアへの書き込みの進捗状況が表示される。
なおK3bのような別のDVD作成ツールを使用したい場合には、DVDの出力ディレクトリ内に作成されているVIDEO_TSとAUDIO_TSというディレクトリをDVDメディアのルートディレクトリにコピーすれば良い。
DVD規格では、DVD内にファイルやフォルダを追加することが許可されている。例えば最終版のDVDに加工前の素材を保存しておくことなどができる。ただしそれらの追加ファイルはPC上では閲覧することができるが、スタンドアロン型のDVDプレイヤでは閲覧することができない。
まとめ
'Q' DVD-Authorは、ほとんどのGUIベースのLinux用DVD作成ソフトよりも多くの機能を持つ、完成度の高いDVD作成スィートだ。'Q' DVD-Authorには、さまざまな機能を提供するために50以上のダイアログがある。'Q' DVD-Authorはドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポーランド語、エスペラント語に翻訳されている。また、ボタンやフレームなど約200個のオブジェクトのライブラリが付属しており、22種類のテンプレートも用意されている。
'Q' DVD-Authorのもっとも大きな欠点としては、アンドゥ機能が部分的にしか実装されておらず、アンドゥ機能がほとんど使い物にならないという点があげられる。向上の余地がある点としてはその他にも、利用可能なテンプレートの数が少ないという点があげられる。しかしこの点については、テンプレートの作成と寄与が簡単にできるようになっているため、時間が経てばユーザの増加にしたがって、より多くのテンプレートが寄与されるかもしれない。
'Q' DVD-Authorプロジェクトのウェブサイトには、最新の変更点や向上点を説明した進捗状況のページとともに、ユーザガイドやスクリーンキャストによる解説などが用意されている。
