オプションと設定
gFTPの実行オプションおよび各種設定については、オプション設定ダイアログ(FTP → Options)で設定できる。このダイアログで行える設定項目は、下記のようにタブ単位で整理されている。
- Generalタブ:gFTPの基本設定を行う。ここでの設定内容の大部分は自明なものであり、特に変更する必要はない。変更する必要があるのはView programおよびEdit programで、ここにはLocalおよびRemoteメニューのEditおよびViewオプションの選択時に実行させるプログラムを指定しておく。特に好みのものがなければ、GNOMEのデフォルトテキストエディタであるgeditを指定しておけばいい
- Networkタブ:ここではタイムアウト、再試行、転送速度など、ネットワーク関連の設定を行う
- FTPタブ:ここではプロキシ、匿名FTP、転送モードの設定を行う。このタブで重要なのはパッシブモードおよびASCII転送モードの設定である
- HTTPタブ:ここではHTTPプロキシを使用する場合の設定を行う
- SSHタブ:ここではSSH接続の確立時に使用する設定およびカスタムプログラムの指定を行う
- Local Hostsタブ:ここではネットワークのホストおよびドメインに関するカスタム情報の設定を行う
有用な各種の付加機能
gFTPには、2つのホスト間で直接ファイルを移動させるなど、有用な追加機能も各種装備されている。たとえばこうしたホスト間転送を行うには、右側のウィンドウで一方のホストに接続してから左側のウィンドウに切り換え(ツールバーのFTP → window 1)、そこで他方のホストに接続する。両者の接続が確立されると、これら2つのホスト間でのファイル転送を行えるようになる。
先に触れておいたようにgFTPでは編集用のエディタを指定できるが、こうして登録した外部アプリケーションに対して、選択ファイルを右クリックして直接開かせることができる。またリモートホストにあるファイルの内容を変更して保存した場合は、編集後のファイルをgFTPが自動的にアップロードしてくれる。こうした機能は、設定ファイルをその場で変更したい時などに便利だ。
その他の特長としては、2つのホスト間で比較操作をする機能も紹介しておくべきだろう。gFTPによる比較結果は、2つの転送ウィンドウ間におけるファイルとフォルダの相違箇所を選択することで表示される。ただしここで言う相違箇所とは各ファイルの内容ではなく、単に同名ファイルが存在するか否かの比較なので、その点は注意が必要だ。
gFTPにはコマンドライン操作用のインタフェースも装備されている。この点、多くのディストリビューションにおいて、コマンドライン形式で操作するバージョンは別パッケージ扱いとされているのとは対照的だ。gFTPの場合、コマンドライン操作バージョンと標準バージョンとでFTPユーティリティとしての機能はほぼ共通しており、目立った相違点を挙げるとすれば、SSH転送およびディレクトリの再帰的ダウンロードに関するものくらいである。コマンドライン操作用のインタフェースについては、gFTPのWebサイトに詳しい説明が掲載されている。
gFTPはリモートホストに対してサイトコマンドを送信することもできる。サイトコマンドとは、FTP標準に含まれないサーバ固有のFTPコマンドのことである。サイトコマンドを送信するには、どちらかの転送ウィンドウを右クリックしてSend SITE Commandを選択すればいい。あるいはツールバーのLocalないしRemoteメニューから実行することもできる。
gFTPの多機能性と有用性を一言で示すなら、Linuxでのファイル転送における万能ナイフだと表現できるだろう。Linuxユーザであれば知っておいて損はないアプリケーションのはずだ。
Chad Filesは、10年以上のアプリケーション構築経験を有するソフトウェア開発者兼ライターであり、現在は様々なオープンソース系プロジェクトに開発者として参加している。今回紹介したgFTPは常用ツールの1つであり、その使用歴は5年近くに及んでいる。
