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レビュー:Fedora 7

2007年06月08日 19:20 1 2
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 Fedora 7が先週リリースされた。スケジュールからやや遅れたものの、新機能やアップデートが大量に含まれており、ハードディスクへのインストールも可能なライブCD版の「spin」にもKDE版とGNOME版が用意されている。私が試してみたところFedora 7には数多くの良い点があったものの、FireWireスタックのバグが原因で外付けバックアップディスクの利用に問題があったため、完璧からはほんの一歩手前のリリースだということが分かった。

 Fedora 7では、複数のインストール用ISOイメージが用意されている。GNOME版のライブCDとKDE版のライブCDに加えて、サーバ用のインストールやカスタマイズしたインストールを行ないたいユーザ向けの通常版のISOイメージがある。今回Fedoraのリリースとしては初めて、デスクトップユーザ向けにUbuntu風の1-CD/DVD版が提供されたのだが、結果は良好のようだ。

 今回私はGNOME版のライブCDを使ってIBM ThinkPad T43にインストールしてみた。インストールの際は、パーティションやタイムゾーンについての質問に答え、ルートのパスワードを入力する必要があった。そしてリブートすると、インストール後に起動するウィザードがファイアウォールの設定やSELinuxについての質問をいくつか行なった。ウィザードではまた、一般ユーザの設定をすることもできた。

 それが終わった後、私はGNOMEデスクトップにログインした。するとそのほぼ直後に、私のThinkPadのバッテリーについての予期せぬメッセージが表示された。メッセージは画面の右下に表示され、私のバッテリーがリコール対象になっている可能性があるということを知らせるものだった。実際のところ私のバッテリーはリコールの対象となっているので、これは有益なメッセージだった。

 次に私はFirefoxを起動したが、インストールの時にもインストール後のウィザードの時にもネットワークを設定しなかったことに気付いた。たいていのユーザはコンピュータがブートしたらすぐにオンラインで何かしたいものなので、ネットワークについてもインストールの際に設定できた方が良かっただろう。私はインストールの後、Network Managerがワイヤレスネットワークにログインするように手動で設定しなければならなかった。また残念なことに、リブートする度に、Network Managerにネットワークにログインするように指示し、キーリングマネージャにパスワードを入力する必要があった。

 ログインすると、アップデートするべきパッケージの存在を知らせる、ソフトウェアアップデータからの通知が表示された。最初にパッケージをアップデートしたとき、パッケージが署名されていないというエラーがあるとソフトウェアアップデータが報告した。これについては実際にそうだったのか、あるいはFedoraサーバに接続する際に不具合があったのか、私にはわからない。ただこれを行なったのがFedoraの正式リリースのすぐ後だったため、Fedoraのサーバの混み具合いと何か関係があったのかもしれないとも思える。なおそれ以降は、何の問題もなくパッケージをアップデートすることができている。

 Fedora 7は、「extra」レポジトリと、Red Hat社員が管理していた「core」レポジトリとの統合翻訳記事)後にリリースされた最初のバージョンだ。エンドユーザとして私はそれほど違いを感じなかったが、「core」パッケージ以外のパッケージのために「extra」レポジトリを有効にする必要はなくなった。

 後述するFireWireの問題以外には、Fedoraはハードウェアを問題なく認識した。音声、ネットワーク、ビデオ、その他に試した外部デバイスなどはFedora 7ですべて問題なく動いた。ただ1点だけ音声に関して惜しい点があり、ThinkPadの音量調整ボタンがFedora 7ではデフォルトでは動かなかった。tpbパッケージをインストールすればこの問題を解決できるとのことだが、それでもデフォルトでそうなっていれば嬉しかった。

 ハードウェアと言えば私は、Fedoraの開発者がテストなどのために使用することができるように、Smoltハードウェアプロファイラを使って私のハードウェアのプロファイルをアップロードした。Smoltの統計情報のページによると、先週のFedora 7のリリース以来23,000台以上のマシンがデータをアップロードしているとのことだ。

インストールされるソフトウェア

 デフォルトのGNOMEのインストールには、メール/カレンダー/アドレスブック用のEvolution、IM用のPidgin、ウェブ閲覧用のFirefox、音楽用のRhythmbox、ビデオ用のTotemなど、通常含まれていると期待される標準的なデスクトップ用のアプリケーションが含まれていた。

 Fedoraには、非フリーのコーデックや特許がかかっているコーデックは含まれていない。また、それらをインストールするための何らかの手軽な方法もFedoraチームからは提供されていない。

 またOpenOffice.orgもデフォルトではインストールされていない。その代わりにGNOME版のライブCDではAbiWordとGnumericが含まれているが、プレゼンテーション用やデータベース用のパッケージはデフォルトでは含まれていない。OpenOffice.orgを探すために、yumインストーラのグラフィカルフロントエンドであるPirutを使用したところ、めまいがするほどの数のパッケージが選択候補として表示された。各コンポーネントがそれぞれ別々にパッケージにされているので、Pirutの検索機能を使ってOpenOffice.orgのパッケージを見つけようとすると、膨大な数の言語パックの中から探す必要もある。例えばWriterのみをインストールしたいという場合にはOpenOffice.orgのコンポーネントを一つだけ選択できるようになっているのは嬉しいことだが、オフィススィート全体をインストールする場合には、必要なものがすべて入っている一つのメタパッケージを選択することもできた方が嬉しいだろう。

 全体的には私はPirutが気に入っているが、唯一の細かい欠点として、Browse(閲覧)タブやSearch(検索)タブからList(一覧)タブに切り替えるときに、Pirutがパッケージのデータベースを「毎回」読み込み直すため、毎回5秒から10秒ほど時間がかかるという点があった。Fedora 8がリリースされる頃にはPirut開発チームがこの欠点をなくしてくれることを願っている。

 Fedoraチームは、ライブCDで使い始めるという観点で非常に適切なパッケージの選び方をしているが、自分の好みとは異なるという場合にはいつでも、Revisorを使って独自のライブCDを作成することができる。Revisorは今の時点ではまだFedoraのレポジトリには入っていないが、Fedora Project LeaderのMax Spevack氏のpeople.redhat.comのディレクトリからダウンロードすることができる。

Joe-'Zonker'-Brockmeier(2007年6月6日(水))
2009年11月06日 19:00 更新