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Mac OS Xとの機能統合が進んだCaminoブラウザ

2007年06月13日 10:34 Nathan-Willis(2007年6月8日(金))
 今週、Camino 1.5のリリースというMac派のフリーソフトウェアファンにとっては嬉しい知らせが届いた。CaminoはMozillaをベースにしたOS XネイティブのWebブラウザで、今回のリリースはメジャーアップデートにあたる。

 Camino 1.5には、英語専用(14.8MB)とマルチリンガル版(18.1MB)の各ディスクイメージのダウンロードファイルが用意されている。 いずれもOS X 10.3以降に対応したユニバーサルバイナリになっている。 Caminoの新機能の中にはバージョン10.3より前のOS Xをサポートしていないものがあるが、今回のCamino 1.5のリリースノートには、10.3より前のバージョンのOS X と互換性のあるCaminoへのリンクが記されている。

camino svg screenshot
圧縮されたSVGファイルをレンダリングするCamino 1.5 ― クリックで拡大

 Camino 1.5は、Firefox 2シリーズと同様、レンダリングエンジンにGeckoを採用している。 その結果、Caminoのページレンダリング、CSSやJavaScriptのサポート、XML関連の機能(SVG、MathMLなど)はすべてFirefoxと同等になっている。 Caminoが卓越しているのは、オペレーティングシステムとの統合という面だ。

 例えば、Firefoxには今やスペルチェック機能が組み込まれているが、Camino 1.5に追加されたスペルチェック機能は、OS Xのシステム全体をカバーするスペルチェッカーを利用したものだ。 そのため、Appleによるシステム辞書アップデートの恩恵が受けられるほか、任意のOS Xアプリケーションの辞書に新しい単語を追加でき、さらに追加した単語が他のすべてのアプリケーションで利用可能になる。 一方、FirefoxのスペルチェッカーはFirefoxでしか利用できない。

 また、Camino 1.5は、アプリケーション間でのパスワード管理を行うOS XのKeychainもサポートしており、この点についてはAppleのSafariブラウザとの相互運用性に関する修正が行われている。 以前のバージョンでもKeychainが使われていたが、これまではエントリの編集をCaminoで行うとSafariで読めなくなるという厄介な問題があったのだ。

 ブラウジング面では、Firefoxユーザの間で少し前から評判になっている気の利いた機能がいくつか追加されている。新しいページをタブで開くときの制御、ポップアップのブロック機能の詳細な調整、クラッシュ後の再起動時に以前開いていたページを自動復元する、といった機能だ。 また、ページ内のRSSフィードやAtomフィードを検知し、ツールバーにRSSアイコンを表示してくれる機能もある。このアイコンを使えば、システムのデフォルトのフィードリーダでフィードを開くことができる。ただし、Camino本体にフィードリーダの機能はない。

 Caminoは以前からずっと標準のMozillaプラグインを使用しているので、Java、Flash、QuickTimeなどのメディア関連プラグインは、Firefoxで動作するものであればCaminoでも動作する。 また、Flashについて言うと、CaminoのFlashブロックオプションには、ポップアップ、広告をはじめとする迷惑コンテンツのブロック設定が追加されている。 こうした設定を行うとコンテンツのないWebページを数多く目にすることになるが、選択肢としてそういうオプションが用意されているのは良いことだ。

いくつかの問題点

 Camino 1.5は素晴らしいが、個人的には気に入らない機能もある。 例えば、Camino独自のキーボードショートカットである。Firefoxと同じもの、Safariのような標準のOS Xアプリと同じもの、いずれとも異なるものが混在しているのだ。

 また、Caminoがライトウェイトな動作と簡素化を目指しているのは理解できるが、今回除かれたツールの中には、使えなくなったことで不自由を感じるものもある。 私には、「View Source(ソースの表示)」や「Page Info(ページ情報)」の画面が贅沢で余計なものには思えない。

 Caminoがシンプルさにこだわることの副作用として、Firefoxのようなもっと複雑なアプリケーションに比べてCaminoでは新旧リリース間の変化が小さいという点がある。 Caminoの根底を成しているMozillaテクノロジの開発ペースは、ブラウザ拡張機能やGreasemonkeyスクリプトほど速くないからだ。

 1年前、我々がCamino 1.0をレビューしたときのGeckoレンダリングエンジンのバージョンは1.8だったが、 それから1年経った今でも1.8.1でしかない。 もしCamino 1.5に大きな革新を期待しているなら、がっかりすることになるかもしれない。 だが、OS Xシステムと統合された手応えのあるブラウジング機能の使用感を求めているなら、正しい選択肢にたどり着いたと言えるだろう。

NewsForge.com 原文

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最終更新:2007年07月01日 19:05