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KDEのPlasmaが熱い

2007年06月26日 10:37 Nathan-Sanders(2007年6月21日(木)) 1 2

 現時点でもPlasmaでは、KDE 3における同等のものと比較してリソースの消費が少なくなっている。その理由は部分的にはKDE 4の基礎部分の一般的な性能改良と新しいバージョンのQtの効率向上とによるものだが、Plasma開発のリソースフレンドリ主義の効果が現われたものでもある。例えばデータ供給システムでは、機能が重複しているPlasmoidを複数実行する際に(SuperKarambaユーザにはありがちな状況だ)、リソースを共同利用することができる。さらには、画像効果の行なわれるキャンバスは共通のコンポーネントになっているので、ユーザが各ホストマシンごとの処理能力や目的に合うように視覚効果の複雑さのレベルを設定することも可能になる。

 Plasmoidの開発者がPlasmaの機能を利用するのに使うAPIはすでにいくつか存在し、DataEngineやウィジェットを作成するサードパーティの開発者によってすでに使用されている。そのようなAPIは現在も拡充され続けていて、Seigo氏とPlasmaチームによってコンスタントに保守されている。Seigo氏は、7月始め頃までにはすべてのAPIが用意されるだろうと見込んでいる。

 KDEのPlasmaの他にも、デスクトップウィジェットを表示するためのシステムには様々なものがあるが、Plasmaとそれらとの相互運用については、Seigo氏はほどほどにしか興味を示さなかった。Seigo氏によると、HTML/CSSのMac OS X DashboardウィジェットをPlasmaで読み込むことができるようになれば良いと考えてはいるものの、KDE 4のリリースまでに実現されることはないとのことだ。またOperaウィジェットについても同様の扱いになる可能性が高い。GNOMEやMicrosoftやYahoo! などによる各ウィジェットシステムについてはSeigo氏は言及しなかった。なお当然のことながら、現在のSuperKarambaウィジェットは、KDE 4のPlasmaでも利用可能になるだろう。

 他のウィジェットシステムをサポートすることによって、大量の既製のウィジェットが利用可能になるのにも関わらず、Seigo氏が他のウィジェットシステムのサポートに対してそっけない態度であるのには、ちゃんとした理由がある。Plasmoidには、拡大縮小を可能にし、また見掛けの良さにも貢献するSVGベースのテーマや、Plasmoidの開発をより簡単にするはずのDataEngineシステムなど、他の多くのウィジェットシステムよりも優れた点がある。Plasmoid開発者の作業を軽減し、Plasmoidの機能性を高めるのに役立つ、ツールや言語が利用可能になっているため、Seigo氏は「活気溢れるKDEコミュニティがPlasma以外のほとんどのウィジェットと同等のものを作り上げるまで、そう時間はかからない」ことを期待しているとのことだ。

 Plasmaフレームワークを利用すれば、DataEngineもPlasmoidも短時間で開発することができる。Seigo氏によると、辞書用のDataEngineの作成には81行のコード、また、より複雑な天気予報用のDataEngineの作成でも373行のコードしか必要ないという。しかもどちらのDataEngineも、複数のPlasmoidにおいて再使用される可能性が高い。なお現在の辞書のPlasmoidのコードはたったの177行で実現されている。

 Plasmaの作業は、KDE 4の最初のリリースの後も継続される。Seigo氏はすでに2007年後期から2008年内に行なうべき作業をいくつか明らかにしており、その中には大掛かりな機能の追加も複数含まれている。Seigo氏は、Plasmoid内で写実的なオブジェクトの動きを実現する本格的な物理エンジンの実装や、ネットワーク化された協働作業のための、DataEngineシステムに似たフレームワークの実装などを計画している。その他にも、今後急速に増える開発者たちのためのPlasmoid Design Studioについてや、メディアセンターの統合という大きな計画がある。もちろん、より多くのDataEngineやPlasmoidの作成、性能の最適化、KDEアプリケーションとの統合など、通常レベルの目標の達成に向けての作業も進められる予定だ。

 そのような目標によって、最終的に興味深い結果がもたらされる可能性がある。例えばSeigo氏が「ライブオブジェクト」と呼ぶ、アプリケーションに自由に取り付けたり取り外したりすることができるオブジェクトがある。Seigo氏はその例として、Kopeteの通信相手一覧からコンタクトの相手をドラッグするということを挙げた。その場合Plasmaは、SVGのXML内に埋め込まれたDBUSの呼び出し経由でKopeteと通信して、コンタクトの相手のアイコンやIMの状態をデスクトップ上に、あるいはZUI層にSVG画像として表示する。そしてユーザはコンタクト相手のアイコンをクリックして会話を始めるということになるだろうという。

 Plasma開発の最新情報を追い掛けるには、Aaron Seigo氏のブログを読むのが最も良い方法だ。Plasmaの進化についてより詳しく知るためには、YouTubeのデモビデオがSeigo氏のお勧めだ。Plasmaの最新機能を自ら試したいなら、今後リリースされるアルファ版を入手しよう。またPlasma開発に参加したいという場合には、Get Involved with KDE(KDEに参加する)ページやPlasma Techbaseページを見ると良いだろう。

Linux.com 原文

最終更新:2007年07月01日 19:05
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