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OLS4日目:最後の基調講演をもって閉幕

2007年07月06日 10:52 David-Graham(2007年7月2日(月)) 1 2 3

クローズドドライバは「ばかげている」

 Bottomley氏は、クローズドソースのドライバについての議論をせずにLinuxについての講演を終わることはできないとし、クローズド・ソースのドライバを作成することは、自分をコミュニティと進化プロセスとから切り離すということだと述べた。ビット腐敗は強力であるため、カーネルを追いかけるためのレースを常に走り続けなければならないことになるという。クローズド・ソースのドライバは、エンジニアの才能や資金を無駄にする。Bottomley氏は、クローズド・ソースのドライバは不道徳でも不法行為でもないが、ただ「ひどくばかげている」だけだと表現した。

 またBottomley氏は、すでに改心している人に説教してしまうことはよくあるが、良いことではないと警告した。クローズド・ソースのドライバを提供している企業でも、技術者たちはオープンソースを支持していることが多いという。問題なのはそのような企業の経営者や弁護士であり、彼らはコードは知的所有権であり、知的所有権は守るべき所有物と思っているとのことだ。したがってLKML上で技術者に対してフレームを投げても、事態が良い方向に転じることはないとBottomley氏は警告した。それよりも企業の経営陣や法律関係の担当者をねらうべきだという。Bottomley氏は、必要ならLinux Foundationに助けを求めることができるとそのような企業に伝えて欲しいと聴衆に呼び掛けた。Linux Foundationには、NDAの対象となっている仕様から完全にオープンソースのドライバを生み出すためのNDAプログラムが用意されている。Bottomley氏は、このことはすでに発表されているのかどうかわからないが、まだであれば今ここで発表するとして、Adaptecがこの度、オープンソースのドライバ開発のためにNDAプログラムを利用する最初の企業になったと述べた。

 このNDAプログラムの目的は、仕様自体を公開することには問題はないが、エンジニアが文書の余白に名誉毀損と解釈されかねないコメントを書いているために公開できないという企業に向いているという。例えばHewlett-PackardはかつてPA-RISCに関するある文書を公開したのだが、その文書にはライバル企業を激しく非難したいたずら書きが含まれていたため、公開前に弁護士がいたずら書きを編集する必要があったとのことだ。NDAプログラムを利用すれば、そのようないたずら書きなどの小さな秘密の問題を回避することができるという。Bottomley氏は、欲しいのはドライバだけなのだからと述べた。

 Bottomley氏はまとめとして、進化と多様性はその過程で自由が生み出されるまでシステム内に対立をもたらすことになるが、フォークは良いことだとした。最後に、いずれにしても、われわれは今やっていることをやり続ける必要があると述べた。

まとめ

 基調講演の後は、OLS運営者が楽しいアナウンスをしたり景品を配ったりした。運営者のCraig Ross氏は、コンファレンスについてなどの通常のアナウンスの他にも、今回の第9回OLSではこれまでで初めて、参加者たちが主に宿泊していたホテルからも、警察からも、オタワ市からも、参加者が一体どういう人たちなのかという問い合わせがなかったと発表した。

 今回の第9回Ottawa Linux Symposiumでもやはり、運営者であるAndrew J. Hutton氏とC. Craig Ross氏のコンファレンスを開催するプロの手際の良さを見せ付けられた。運営チームはてきぱきと動いていて、すべてをある程度時間通りになめらかに進むように保ち、ほぼすべての講演をハイビジョンビデオで記録し、コンファレンスセンター全域でWPAで保護した無線ネットワークを利用可能にしてくれていた。

 今年のOttawa Linux Symposiumは、スコットランドのエジンバラで開催された年一度のDebConf(Debian Conference)のほんの2日後に開催された。私はDebConfにも参加したのだが、両方のコンファレンスで見掛けた人は5人にも満たなかった。このことはLinuxコミュニティに関わっている人々の多様性と数の多さの証しなのだろう。

Linux.com 原文

最終更新:2007年09月05日 17:07
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