パーティションとディスクのリストア
パーティションのバックアップが済めば、GPartedを使って、ハードディスクに手を加えたり、新しいハードディスクを用意したりすることが可能になる。GPartedの使い方はすでにまとめられているので、ここでその手順を繰り返すことはしない。ハードディスクを準備したら、パーティションのリストアを行うことができる。
バックアップしたパーティションやハードディスクのリストア処理は、クローニングのときとそれほど違いはない。やはり、言語とキーボードに関する質問に答えるところから始まる。ただし、バックアップ先のリソースを選択する代わりに、リストア対象のバックアップイメージが収められているローカルまたはネットワーク上のリソースを選択することになる。
リストアするパーティションまたはディスクを選択すると、Clonezillaによって、ディスクのリストアの場合にはマスタブートレコードの内容の再インストールに関するオプションなど、13種類のパラメータのリストが表示される。Clonezillaは私のディスクを元通りに復元してくれたが、以前のKnoppix 3.7ディストリビューションで利用していたLILOブートローダの再インストールはできなかった。これは、GRUBについても同じである。私の環境では、ディスク全体のバックアップとリストアを行わない場合は、ブートローダが適切にリストアされなかった。だが、ブートローダは、ライブレスキューCDを使えば、簡単にディスクに追加できる。
Clonezillaの真の利点が明らかになるのは、個々のパーティションをリストアするときだ。ほとんど空き領域がなくて前後を別のパーティションではさまれたパーティション(仮に、1GBのsda1とする)がある場合は、まずはこのパーティションをクローニングし、GPartedを使って別のディスクに移して、もっと大きな20GBのsda1パーティションを作ることができる。あるいは、sda1をクローニングした後に、GPartedを使ってsda1のすぐ後ろにあるパーティションを空いた領域にまで拡げ、ディスクの末尾にsda1パーティションを作ることもできる。あとは、Clonezillaを使って、バックアップした古い1GBのsda1パーティションを、新たに作成した20GBのsda1パーティションにリストアすればよい。リストアが完了すれば、1GBのパーティション上にあったすべてのデータが、同一または別のディスク上のより大きなパーティションに移行されているわけだ。ただし、パーティションのリストア中に表示される詳細な項目から、「クライアントのターゲットハードディスクにパーティションを作成しない(Do not create partition in target hard disk in client)」というオプションを忘れずに選んでおくこと。そうしないと、Clonezillaによって20GBのパーティションのサイズが元の1GBに変更されてしまう。
まとめ
ホームユーザや少数のシステムを抱える管理者にとって、GParted-ClonezillaライブCDは、ハードディスクを管理するための優れたツールである。新しいディスクを用意したり、ディスク間でパーティションを移行したりする際には、何時間も節約することができる。また、前後に空き領域のないパーティションを、より大きなパーティションに手間をかけずに移動させるすばらしい手段でもある。
しかし、GPartedもClonezillaも危険を伴うユーティリティであることを忘れてはならない。これらを使いこなせるようになるには、仮想ディスクや仮想パーティション、それに重要でないデータを使って仮想マシン上で試すことを考えるとよい。普通にパーティションやディスクをコピーするだけなら、難しいパラメータを使う必要はない。Clonezillaプロジェクトはマニュアル類をほとんど用意していないため、このアプリケーションを使う際にはポイントをまとめたメモを自分で作り、具体的な使用状況に合わせて選択すべき詳細なパラメータを挙げておくことを勧めする。こうした準備は、パーティションをクローニングして別のディスク上のより大きなパーティションに移すといった、特定の種類のパーティション管理作業を定期的に行う必要がある場合に役立つ。
