今回はSupergamerの動作状況を2種類のマシンで確認してみた。最初に試したのは、私の所有するHewlett-Packard dv6105ラップトップマシンである。このマシンはゲーム用に使っている訳ではないのだが、何か別のディストリビューションでも使えるのかを確認する機会をうかがっていたところだったのだ。そして問題の発生を確認したのは、800×600、1024×768、1280×1024といった標準解像度のみが提示された時であった。このディストリビューションには3D用のグラフィックドライバ群が付属しているはずなのだが、私のマシンに装備されたNvidia GeForce Go 6150および同系統のチップセットを搭載したラップトップだと何らかのバグの影響を受けるようである。SupergamerにもNvidiaドライバが同梱されてはいるが、この問題に対処するには、そのインストール先を/usr/src/vl-pkg/NVIDIAディレクトリに手動操作で変更してからnvidia-installerを実行し、それから/etc/X11/xorg.confにある“vesa”を“nvidia”に変更しなければならない。
次に行ったのは、ラップトップとしての基本機能が使用できるかの確認である。結論を言うと、大半の機能は正常に使えることができた。たとえばリムーバブルメディアを挿入すれば、そのアイコンがデスクトップに表示され、ファイルマネージャによる操作やアンマウントができる状態になる。問題はサウンドシステムが機能しなかったことで、ゲームをプレイする際の醍醐味が大いに薄れてしまった。またこのマシンに搭載されている2.0GHz AMD Turion CPUおよび512MB RAMというスペックでは、ほとんどのゲームをトラブルなく実行できたが、より多量のRAMを必要とするQuake 4およびDoom 3は例外だった。
次にSupergamerをテストしたのは私のデスクトップマシンであり、これはAMD 64 3700+ CPU、Asus A8Vマザーボード、1GB RAM、Nvidia 6800ocビデオアダプタ、旧式のSoundBlaster Liveという構成である。このマシンにおけるNvidiaカードの検出に問題はなく、お馴染みのNvidiaロゴが表示された後に1600×1200デスクトップ環境が再現された。そしてログイン直後には、サウンドシステムおよびインターネット接続が利用できることも確認できている。ゲームの実行環境としては、グラフィックス設定を高めておくことで、かなり高速なパフォーマンスを得ることができた。Firefoxについても通常使用するのに不自由しないだけのプラグインが付属しており、Xineからは大半のビデオフォーマットを再生することができた。私がトラブルに遭遇したアプリケーションは、必要なライブラリの欠落によりオープンできなかったMPlayerだけである。
実際に使用して何らかのサポートが必要となった場合は、Supergamerフォーラムにアクセスすればいいだろう。開発サイドからの説明では、ユーザからのフィードバックがあり次第に迅速なバグフィックスやアップデートリリースを行うとされているので、トラブルに遭遇したら速やかにレポートすべきである。
正直、今回のSupergamerのテストレポートは非常に楽しく進めることができたが、通常のレビュー記事に比べて執筆時間が大幅に超過したのも事実である。すべてはSupergamer VL上で試用したゲームをなかなか中断できなかったためだ。Supergamerはパフォーマンス的にも優れ、同梱されたアプリケーションやゲームのラインナップも非常にいい線をいっており、その分だけ一度手を出したらなかなか抜け出せない電脳世界に足を踏み込むことを約束しているのかもしれない。
