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Linuxレビュー:GeeXBoX 1.1でコンピュータをメディアセンター化する

2007年08月02日 18:37 Mayank-Sharma(2007年7月31日(火)) 1 2
 コンパクトなメディアセンターとして動作するライブCD LinuxディストリビューションGeeXBoXは、USBデバイスやカード型CD-Rといったどんな小型デバイスからも起動でき、DVDのような記憶メディアとIcecastのようなオンラインメディアの双方を再生できる。GeeXBoXプロジェクトからは、数年間の開発を経てちょうどバージョン1.1がリリースされたところである。

 Ogg、MP3、MP4、AVI、DVD、VCD、それらのリッピング版など、入手できる限りの種類のメディアファイルをGeeXBoXに与えてみたが、いずれも何の問題もなく再生できた。だが、ディストリビューションとしてのGeeXBoXのすばらしさは、その使いやすさと柔軟性の高さにある。

 GeeXBoX 1.1のISOイメージのダウンロードサイズはわずか8.9MBに過ぎない。ハードウェア要件も最小限の内容になっていて、Pentium II 400MHzプロセッサと64MBのRAMがあれば十分にGeeXBoXを動かせる。ただ、当然のことながら、メディア再生用のCD/DVDドライブは必要になる。GeeXBoXそのもののメモリへのコピーとマシンのブートが終わると、ブート用CDがイジェクトされる。メディアセンターを起動するたびにこのブート用CDを入れるのが面倒なら、ハードディスクにGeeXBoXをインストールすることもできる。GeeXBoXのインストールにはわずか8MBのパーティションが1つあればよく、パーティション形式はLinuxのext2/3だけでなくWindowsのFATにも対応している。ハードディスクのないマシンでGeeXBoXを動作させたい場合は、USBデバイスへのインストールも可能だ。

 GeeXBoXはすぐに立ち上がり、シンプルなグラフィカル環境が現れる。最初の画面には、各種メディアファイルを開いて再生したり、設定の変更(オーディオ/ビデオ再生、字幕表示など)やオプションの設定(スリープタイマや自動再生モードなど)を行ったりするコントロール群が表示される。開発者たちの手腕により、このディストリビューションは、普通のDVDプレーヤーとしても使いやすいものになっている。字幕のフォントサイズに対する細かな好みを言わなければ、デフォルトの設定で満足できるだろう。

優れたハードウェアサポート

geexbox_2_thumb.png
GeexBox Mounts

 GeeXBoXは、基本的にメディアプレーヤーのMPlayerをコアとする構成になっている。MPlayerを使うことで、GeeXBoXはローカルのハードディスクやUSBデバイス上のファイル、SambaやNFSによるネットワーク上の共有ファイルのほか、インターネットからストリームコンテンツを再生することもできる。

 また、GeeXBoXは優れたハードウェア検出機能も備えている。Linuxカーネル2.6.21.3をベースにしたこのディストリビューションには、ビデオ、サウンド、ネットワーク、Wi-Fiの各カードのほとんどすべてについてドライバがバンドルされているという。確かに、私の所有するデスクトップマシンやノートPCのいずれでも、サウンド、ビデオ、ネットワークのすべてのデバイスが問題なく検出された。また、PCカード型無線アダプタだけでなく古い802.11bのPCIデスクトップカードもNDISwrapperによって動作した。

 GeeXBoXでは、多数のTVチューナーカードもサポートされている。手持ちのTVチューナーカードがサポートされていれば、GeeXBoXを使ってテレビが見られる。また、このディストリビューションはLIRC(Linux Infrared Remote Control)パッケージを使用しており、2000を超える赤外線レシーバやリモコンにも対応している。ここでの唯一の欠点は、GeeXBoXの開発者が広く普及しているひと握りのリモコンのキーバインドしか用意していないことだ。そうしたリモコンでなければ、独力でキーバインドを理解しなければならない。個人的には、Bluetoothコントローラもサポートしてほしかった。

最終更新:2007年10月02日 17:08