GeeXBoXのカスタマイズ
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| GeexBox Generator |
正式なGeeXBoX 1.1のISOイメージをダウンロードして使用した場合、インターネットラジオ/ビデオの再生や、プロプライエタリなファームウェアを搭載した無線アダプタの検出はできない。これは、このディストリビューションがGPLに準拠しているからだ。しかし、同プロジェクトは、GeeXBoXのカスタマイズ版スピン(spin)を生成するための簡単なグラフィカルユーティリティを提供している。
このGeeXBoX ISOジェネレータは、Linux、Windows、Mac OS X用の各実行ファイルとして10.9MBのパッケージに収められている。このジェネレータを使うと、GeeXBoXのインタフェースの外観変更、テーマや言語の選択、解像度やオーディオのチャンネル数(ステレオ、5.1chサラウンド)といったオーディオ/ビデオパラメータの設定が行える。GeeXBoX 1.1ではATIのリモコンがデフォルトになっているが、このジェネレータで独自のリモコンや受信デバイスを選ぶこともできる。
このジェネレータで私が気に入っているのは、ネットワークの設定が可能なことだ。ネットワーク用のハードウェアや設定項目は、GeeXBoXに自動検出や自動設定を行わせることも、ジェネレータの実行中にそれらを入力することもできる。これはメディアセンターマシンに固定IPアドレスを与えたり、GeeXBoXをブートするたびに入力せずに済むように無線SSIDと暗号化キーを事前に設定したりしたい場合に役立つ。手持ちの無線カードがサポートされていない場合は、GeeXBoXのISOジェネレータを使ってそのカードのWindowsドライバを収録することもできる。そうすれば、NDISwrapperでそうしたドライバが使用されるようにGeeXBoXがカスタマイズされることになる。また、このジェネレータを利用すれば、ライセンスの競合によって正式版に収録されなかったコーデックやファームウェアの追加も可能だ。
ISOジェネレータでは、オーディオやビデオのストリーミングを有効にすることもできる。SHOUTcastおよびIcecastのラジオやTVストリーミングがサポートされている。チャンネルリストのフィルタリングを可能にするために、このジェネレータには特定のチャンネルをブラックリストまたはホワイトリストとして登録できるフィールドが用意されている。また、カスタマイズ版のGeeXBoXでは、クリック1つでFTP、Telnet、Webサーバのようなサービスを実行できる。これらのサービスのインストールに加えて、ジェネレータでWebブラウザを有効にしておくとGeeXBoXを使ってインターネットのブラウジングが可能になるといった、ソフトウェアの追加機能もぜひ利用したかったところだ。
ドライバやコーデックのほか、カスタマイズ版GeeXBoXには、収録したいメディアファイルを収めたフォルダを追加することもできる。そのため、どのコンピュータで実行するかに関係なく、カスタマイズしたGeeXBoXディストリビューションでは自分で選んだ音楽やビデオがいつでも楽しめるわけだ。
GeeXBoXの開発者たちはバージョン2.0の作業も積極的に進めており、同バージョンでは機能の追加だけでなく徹底的な見直しも予定されている。しかし、リリース予定日はまだ一切公表されていない。
GeeXBoXは、非常に実用的なメディアセンターディストリビューションだ。シンプルで初心者にも親しみやすいユーザインタフェース、広範囲におよぶハードウェアサポート、そして設定面での高い柔軟性を備えている。ちなみに、私としてはGeeXBoX 1.1の正式なISOイメージのダウンロードはお勧めしない。むしろ、ISOジェネレータだけをダウンロードして、自分用にカスタマイズしたGeeXBoXのISOスピンを作るべきだろう。
