スキャナー
プリンター複合機のスキャン機能については前出のPrinter Compatibility Databaseにも情報があるが、あらゆる種類のスキャナーについてとなると、主な情報源はSANEプロジェクトの Supported Scanners Search Engine になる。これを見れば、特定のスキャナーがGNU/Linuxで使えるかどうかがわかる。対応状況の説明は、2~3年以上前のものでは若干詳しい説明のあるものが多いが、大概は完全対応か未対応のいずれかで、素っ気ない。検索フィールドにはドロップダウン・リストがなく、メーカー、モデル、製品IDを直接入力しなければならない点も欠点だ。さらに詳細な情報がほしい場合は、SANEプロジェクトのフォーラムを調べることになる。
デジタル・カメラ
最近出回っているほとんどのデジタル・カメラは、かつてのような独自形式をやめてオープンUSBプロトコルを使っているため、GNU/Linuxでサポートするのは容易になった。しかし、例外もあるため調べておいた方が無難だ。 gPhoto はカメラのサポートに必要となる主要なライブラリーをフリーで提供しているプロジェクトだ。ここで914機種に及ぶカメラのサポート状況がわかる。ほかに、Hubert Figuiereの Digital Camera Support for Unix, Linux and BSD も有用だ。サポートされているカメラに関する詳しい情報のほか、構成方法、サポートされていない機能、サポートでの問題点についての記載もある。どちらのサイトも、検索可能なデータベースではなく、一覧表だ。
ワイヤレス・カード
数年前まで、サポートが大きく遅れていたハードウェアといえばモデムだった。今日では、ワイヤレス・ネットワーク・アダプターがその状態にある。新しいモデルが次々に登場することもサポートを困難にしている。同じモデルのはずなのにファームウェアが異なるカードがあり、別のドライバーが必要な場合さえあるのだ。
ワイヤレス・サポートの状況については、Jean Tourrilhesが維持管理しHewlett-Packardが資金を提供している Wireless LAN Resources for Linux が最も有用だ。サポートに関する問題点や経緯に関する最新情報もある。記述は雑然としているが、辛抱強く調べれば有用な情報が見つかるだろう。
使用予定のワイヤレス・カードがサポートされていなかった場合でも、 ndiswrapper (Broadcomカードの場合は bcm43xx-fwcutter )を利用すれば使える可能性がある。どちらも、WindowsまたはMacドライバーのリソースを利用して、それがサポートするカードをGNU/Linuxで動かそうというプロジェクトだ。
しかし、これらのプログラムにはどちらにも大きな欠点があり、lspciコマンドを使ってカードのバスIDを調べなければ、サポートされているかどうか確かなことはわからない。したがって、カードを購入する際は、それに類似のカードがどれくらいndiswrapperでサポートされいているかで判断するほかはない。
ノートパソコン、モバイル機器
ノートパソコン、音楽プレーヤー、携帯電話、PCMCIAカードなどのモバイル機器については、 Tuxmobil に情報がある。複数のPDF文書に分散しており、情報の詳細さや品質はまちまち、多くはディストリビューションごとにも異なる。しかし、若干の検索と創意工夫により有用な情報が得られる可能性が高い。
その他の情報源
以上のサイトを調べても必要な情報が得られなかった場合は、使用予定のディストリビューション向けに開設されているメール・フォーラムやIRCチャネルで尋ねてみよう。問題のあるハードウェアを動かす方法について具体的に手取り足取り教えてくれたり、そのハードウェアに関する調査法や構成法を気軽に指導してくれることが多い。
また、使用予定のディストリビューションは違っても、DebianやFedoraなどの大規模ディストリビューション向けのフォーラムを検索してみるとよい。大規模ディストリビューションのフォーラムは情報が多いため、何かと役に立つ。この方法の欠点は情報が多すぎて検討しきれないこと、そしてファイルの場所を実際に使う予定のディストリビューションに合わせて読み替える必要があることだ。
Linux Hardware.org や Linux Devices なども見ておこう。こうしたサイトでは、GNU/Linuxでのハードウェアの動作について定期的にレビューを掲載している。通常網羅的な情報ではないが、運良く、現に必要としている情報が見つかるかもしれない。
利用者の評価によって、使えるハードウェアのリストを作ろうというサイト Hardware4Linux も、将来、有用な情報源になるだろう。しかし、今のところは、寄せられた情報が1200件、評価は5300件足らずしかない。現時点では、利用者が投稿したコメントが最も役立つ情報かもしれない。
出来合いのシステムを買う場合は、使用を予定しているディストリビューションのライブCDを持って店に行ってみよう。本当に買う気があることを店員に話せば、店員の多くは、たとえライブCDについて何も知らなくても、試用させてくれるだろう。ライブCDで得られるパフォーマンスなどの情報から大概のことはわかるはずだ。
こうした情報源を利用すれば、適当にハードウェアを購入しGNU/Linuxを動かしてみるという賭けをしなくても済むはずだ。当然のことながら、ここで紹介した以外にも役立つサイトがあるだろう。ご存じの方は、この記事にコメントを書き、補足してほしい。
Bruce Byfield コンピューター・ジャーナリスト。Linux.com、IT Manager's Journalの常連。
Linux.com 原文