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GNU/Linuxで利用可能なLightScribe対応ディスクラベラー

2007年08月31日 10:08 Bruce-Byfield(2007年8月24日(金)) 1 2
 CDやDVD上に直接ラベルを印刷するLightScribeテクノロジがGNU/Linuxで利用可能となったのは2006年後半のことである。LaCie LightScribe Labeler for Linux(4L)がリリースされたのは2006年10月の出来事であり、その1カ月後にはHewlett-PackardのLightScribe事業部からSimple Labelerがリリースされている。これらのソフトウェアは自由にダウンロードできるものの、ライセンス的にはプロプライエタリ扱いなのが難点であるが、現状でGNU/Linuxに対応したLightScribe系ツールとしては他に選択肢が存在していない。またどちらもラベル印刷の基本機能は備えられているが、それぞれに固有の制限も付随している。

 LightScribeテクノロジそのものは数年前から存在しているが、これを使ったラベル印刷をするディスクおよびドライブについては専用の製品が必要となる。こうしたものは地域差が激しいであろうが、私の住んでいる地域で売られているLightScribe対応ドライブの価格はノーマル型の70%増しが相場である。同じくLightScribe対応のCDやDVDのメディア単価は、平均して30から40%増しといったところである。これもまた私の住んでいる地域限定の話かもしれないが、HPおよびLaCie製ドライブはたいていの量販店の店頭に並んでいるものの、VerbatimのLightScribe対応CDおよびDVDは陳列棚の最上段に追いやられており、他の通常製品の陰に半ば隠されているのが現状だ。

 LightScribe対応メディアでは、ディスクの片面にラベル印刷用の感光剤がコーティングされている。ラベル印刷時にはこの面を下側にしてLightScribe対応ドライブに挿入し、赤外線レーザにより刻印を施すという仕組みだ。その原理上、こうしたLightScribeによるラベル印刷は黒の明暗を付けて表現されるだけであり、これを金色ベースのディスクの地色をバックに透かしてみる形になるので、絵柄によっては少々不気味な雰囲気を醸し出すことがあるのも否めない。昨年12月からは印刷カラーを赤、橙、黄、青、緑としたディスクも販売され始めたが、少なくとも私の見聞きした限りにおいて、あまり店頭には出回っていないようだ。

 LightScribeテクノロジについては、これを実際に目にしたことのある人間の絶対数が少ないため、各種の誤解が蔓延しているようである。その1つが、GNU/Linuxでは新規に登場したカラーをサポートしていないという噂である。この件について、LightScribeのマーケティングマネージャを務めるKent Henscheid氏は、根も葉もない噂だとしている。また同氏が訴えているのが、印刷後のLightScribeラベルは9カ月もすると消えてしまうと書かれていたWikipediaの記事も間違いだということだ。多少の退色は起こる可能性はあるが20年間くらいは保つはずであり、先の9カ月というのは未開封時におけるLightScribeディスクの品質保持期限の数字だとのことである。

LightScribeラベラーのインストール

 LaCie製の4LにしろLightScribe製のSimple Labelerにしろ、これらを使用するには2.6カーネル(LaCieの指定では2.6.17以降)および、LightScribe System Software(あるいはLaCie側のHost Software)が必要である。こうしたシステムソフトウェアのインストールはラベラー用ソフトウェアの前に行っておかないと、依存関係上のトラブルが発生する。なおこれら2種類のラベラーを比較試用する場合、ホストとなる両バージョンのLightScribeシステムソフトウェアは同時にインストールできないので注意が必要だ。もっとも、システムソフトウェアがどちらのバージョンであっても、ラベラー本体は両方とも正常に動作する。またLightScribe側のソフトウェア設計者であるDavid Pettigrew氏によると、毎月更新されるLightScribeのサイトとLaCieサイトに置かれているものでは、後者の方が古いバージョンとなっているそうだ。

 ラベラーの入手に関しては、どちらもRPMパッケージが利用できる。これらパッケージに対するテストは、LightScribe側がSUSE 9.xおよび10で、LaCie側がMandriva 2006、Fedora Core 5、SUSE 10、Ubuntuでの検証が行われているそうだ。またFedora 7については両方とも利用できる。その他LightScribeのプレリリースリポジトリには、UbuntuおよびDebian用にDEBフォーマットのラベラーおよびLightScribe Systemソフトウェアが用意されている。

 LightScribeから提供されているGNU/Linux版のSimple Labelerに装備されているのは基本機能だけであり、この点Windows版ソフトでは、焼き込み時のコントラスト調整やシステム情報の確認に対応したコントロールパネルが利用できるのとは対照的だ。ただしコントラスト調整については、プレリリースリポジトリにGNU/Linux用のツールが用意されている。またLightScribeからはLinux版Software Development Kit(SDK)が提供されているが、Windows版では診断機能およびアンインストール用ユーティリティが付けられており、15日間有効なSurething Labelerのトライアルバージョンも同梱されている。その他、LightScribeはJPEGフォーマットで構成されたLabel Galleryを用意しているが、どのプラットフォーム版にしろSimple Labelerでの追加や利用はできないようである。

 一方のLaCieが提供する4Lは、WindowsおよびMac OS X版と機能的に等価なものに仕上がっており、PDFフォーマットの操作マニュアルまで同梱されている。

 これは私も体験したトラブルだが、これらのソフトウェアでLightScribe対応ドライブを認識できなかった場合は、設定ファイル/etc/lightscribe.rcの末尾に下記の行を追加してみることをお勧めする。

DriveEnumeration=false;
CDROMDevicePath=ドライブパス;
最終更新:2007年10月31日 17:07