VGの作成
ここで、PVとVGについて前述したことを思い出そう。VGは、一つ以上のPVから構成されているということだった。したがってVGを作成する前にPVを初期化する必要がある。そのためにはまず、新しいパーティションテーブルが使用されることを確実にするために、リブートする必要がある。その後、端末ウィンドウを開いてrootユーザとして、あるいはsudoを使用して以下のようなコマンドを実行しよう。
pvcreate /dev/sda3
これでPVを初期化することができた。そこで次に、このPVを使用するVGを作成しよう。VGには、一意の名前を与える必要がある。「 vgcreate home2 /dev/sda3 」というコマンドを実行すれば、/dev/sda3から成るhome2という名前のVGが作成される。
あるいは、複数のPVから構成されるVGを作成することもできる。例えば「vgcreate home3 /dev/sda3 /dev/sda5」とすれば、sda3とsda5という2つのPVから構成されるVGが作成される。VGはまた、複数のハードディスクにまたがることもでき、例えば「vgcreate home4 /dev/sda /dev/sdb」とすれば、2つのハードディスクにまたがったVGが作成される。vgscanコマンドを使用すれば、全VGを表示することができる。
以上でVGが作成できたので、次にVGをLVに分割しよう。VG内には複数のLVを作成することもできるし、VGの全領域を使用する単一のLVを作成することもできる。「 lvcreate -n downloads --size 1G home2 」というコマンドを実行すれば、home2という名前のVGの中に、downloadsという名前の1GBのLVが作成される。LVの名前は-nオプションで指定している。
なお以下で述べるようにLVをマウントする際にはLVの名前とVGの名前が両方とも必要になるが、lvdisplayコマンドを使用すればLVの属性を見ることができる。
新しいLVを使い始めるには、まずそのLVのフォーマットとマウントを行なう必要がある。LVは/dev/VG名/LV名(ここでは/dev/home2/downloads)として利用可能になっているはずなので、rootユーザになって「 mkfs.ext3 /dev/home2/downloads 」というコマンドを実行すれば、LVをExt3ファイルシステムとしてフォーマットすることができる。
次に、「 mkdir /home/downloads 」というコマンドを実行して/homeディレクトリの中にディレクトリを作成する。その後、「 mount -t ext3 /dev/home2/downloads /home/downloads 」というコマンドを実行して、作成したディレクトリにLVをマウントする。マウントポイントの名前は必ずしもLVの名前と同じでなくても良いが、混乱を避けるために同じ名前を用いた方が良いだろう。なお/etc/fstabに以下のような行を追加しておくと、ブートの際にdownloadsというLVを毎回自動的にマウントさせることができる。
/dev/home2/downloads /home/downloads ext3 defaults 1 2
これでdownloadsというLVにデータを保存することができるようになった。
