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Palm、ハンドヘルドPC「Foleo」を出荷直前に開発中止――「次世代ソフトウェア・プラットフォーム開発のほうが先決」と同社CEO

2007年09月06日 11:28 [IDG-2007/09/05]
 米国Palmは9月4日、スマートフォンと連携するハンドヘルドPC「Foleo」の開発/発売を中止すると発表した。同社は8月24日、Foleo発売延期の報道を否定したばかりだった。

foleo_thumb.jpg
幻となったFoleo

 この事実は、同社CEOのエド・コリガン氏が、同社の公式ブログで明らかにしたもの。コリガン氏は開発/発売中止を決定した理由について、「開発中の次世代ソフトウェア・プラットフォームに、全社をあげて注力するため」と記している。

 Foleoは今年5月、「スマートフォン・コンパニオン」として発表された。フルキーボードと10インチの画面を搭載し、重量は1.13kgでバッテリ駆動時間は約5時間。OSにはLinuxを採用しており、ウルトラ・モバイルPCのような形態だった。

 同社は今年5月の段階で、「ユーザーがスマートフォンとFoleoをいっしょに携帯し、スマートフォンとFoleoとの間でデータを同期させるといった使い方を想定している」と語っていた。

 しかし、業界からの視線は冷ややかだった。アナリストのトッド・コート氏は、「Foleoの処理能力は(ほかのモバイル・デバイスと比較して)低い。フルキーボードと10インチの画面が搭載されているといっても、(予定価格の)500ドルは、納得できる価格ではない」と語っていた。

 コート氏は、PalmがFoleoの発売中止を決定したのは、市場の無関心が一因だったと指摘する。

 「一般ユーザーも開発者コミュニティも、Foleoへの関心は非常に低かった。Foleoに多くの社内リソースを投入して失敗すれば、Palmは急速に弱体化しただろう。今回の“撤退”は賢明な判断だ」(コート氏)

 Palmは今後、社内のリソースを、次世代ソフトウェア・プラットフォームとスマートフォン・デバイスの開発に集中させるとしている。

 コリガン氏は、「将来的には次世代ソフトウェア・プラットフォームをベースとした『Foleo II』を開発する予定だ」と記しているが、それらのリリース時期については明らかにしていない。なお同氏は、今回の開発/発売中止で発生した費用は、 1,000万ドル以下だとしている。

 Palmの業績を見れば、新しい製品分野で“冒険”できるだけの体力がないことは明らかだ。現在同社は赤字に転落していないものの、2007年度第4四半期(3月-5月末)の純利益は、前年同期比で44%減だった。

(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service シアトル支局)

米国Palm
http://www.palm.com/

提供:Computerworld.jp

最終更新:2007年11月06日 17:07