システムのクリーンアップが終了したら改めてndiswrapperをインストールし直すが、その際には各自のディストリビューションで該当するパッケージを探すか、あるいはndiswrapperのソースコードを配布サイトから入手してもいい。ソースのコンパイルは、distclean、make、make installのコマンドシーケンスで行える。
以上の手順を経ることで、ドライバのインストール準備は整ったことになる。先に各自が所有するカードのドライバがインストール可能であるかを同プロジェクトのサイトで確認したが、このサポート対象ドライバの一覧には、これからの作業で必要となるドライバの名称と取得先URLも並記されている。この情報を基に該当するドライバを新規ディレクトリにダウンロードしておき、「unzip -a driverfile 」で解凍しておく。
ここで一言注意しておくが、インターネット上には不完全なその他の解説が出回っており、そこでは本家のサイトでは掲載されていないドライバが取り上げられていることもあり、それを使って正常に作業を進められる場合も確かに存在している。ただし、同じワイヤレスカードモデルでもバージョン違いのドライバを使うだけでは動作しないこともあり、システムがカードを認識しても実際には使用できないというケースに遭遇する場合もある。また現行のndiswrapperがサポートしているのはWindows XP用ドライバだけであり、Vista用ドライバの対応は確認されていない。いずれにせよ、こうした二次的なソースを利用するのはプロジェクトで正規に推奨されているドライバが使用できなかった場合に限るべきだが、その際には自分自身で試行錯誤的に検証していくことを覚悟しなければならないだろう。
手元にWindows XPマシンがある場合は、各自のカードで使われている.sysドライバを、コントロールパネル→システム→ハードウェア→デバイスマネージャで特定することもできる。そして該当する名前の.sysおよび.infファイルを、\Windows\infフォルダからGNU/Linuxディストリビューションにコピーすればいい。
必要なドライバを入手できたら、それに対応する.infファイルを特定して、「ndiswrapper -i name.inf」コマンドによりドライバのインストールを行う。なおzip化されていたドライバを入手した場合、必要な関連ファイルは、圧縮ファイルの解凍時に作成されるディレクトリの/DRIVERフォルダに格納されているはずである。
先のコマンドを実行すると、必要なファイル群の/etc/ndiswrapperへのコピーおよびカード用設定ファイルの作成が行われる。またドライバのインストールが正常に行われたかや、システムによるデバイスの認識が行えるかを検証するには、「ndiswrapper -l」コマンドを実行すればいい。
次に行うのは、wireless-toolsの付属プログラムを用いたワイヤレスネットワークインタフェースの設定である。その詳細については、ndiswrapperの解説ドキュメントに簡潔にまとめられているので、そちらを参照して頂きたい。
各自のワイヤレスネットワークへの接続が正常に行えたら、「ndiswrapper -m」コマンドを実行しておくことで、wifi-radarやnetwork-managerなどのプログラムでワイヤレスインタフェースを有効化した際にndiswrapperおよびドライバが自動的に読み込まれるようにしておける。またブート時にモジュールを自動的に読み込ませる方法については各自のディストリビューションの解説書を参照して頂きたいが、多くのディストリビューションの場合、ndiswrapperという行を/etc/modulesに追加するか、あるいは「modprobe ndiswrapper」という行を/etc/rc.d/rc.localに追加しておくだけでいいはずである。
