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Officeソフトウェア対決:OpenOffice.org対Microsoft Word、ラウンド3

2007年09月13日 10:28 Bruce-Byfield(2007年9月11日(火)) 1 2

ヘッダーとフッター

 何年もの間、Wordはヘッダーおよびフッター用の不便で中途半端なWYSIWYGツールに関しての悪評が高かった。Word 2007になってようやくこのツールは姿を消したが、代わりに登場したものにもあまり改善の跡は見られない。Word 2007にはヘッダーまたはフッターの選択肢がデフォルトで4つしかなく、そのうち3つは使えそうにないばかりか、文書内のセクションを用いない限り、最初は奇数ページと偶数ページで別々のヘッダーが用意され、書式の数も制限されている。

 これに対し、Writerではヘッダーとフッターをページスタイルに関連付けることで、それほど手間をかけずに非常に多彩なヘッダーとフッターを利用できる。また、Writerのヘッダーとフッターにはより多くの書式設定オプションが存在する。また、Writerではフッターとヘッダーを別々のスタイルとして定義できる。

判定: OOo Writerの勝ち

脚注と文末脚注

 Writerの注釈は、テキストのスタイル、テキスト内のマーカーや区切り線のデザイン、注釈が次のページにまで及ぶときに連続して表示させるかどうかなど、あらゆる面で高度なカスタマイズが行える。これに対し、Wordの注釈機能は基本的なものでしかない。

判定: OOo Writerの勝ち

クロスリファレンス

 この機能については、長々と説明する必要はないほど白黒がはっきりしている。Writerのクロスリファレンスツールは不可解なままで、カスタムのフィールドやマクロを追加しなければ自動的に処理されない。Wordのほうも大きな変更はないが、こちらはそれほど変更の必要がない。なお、両者とも、クロスリファレンスに説明用のテキストを作成して保存できる機能があれば便利なものになるだろう。

判定: Microsoft Wordの勝ち

索引、目次、引用文献

 これまでと変わらず、Wordの索引および目次の書式設定はWriterのものほど洗練されてはいない。たとえば、Wordの設計者は目次内のエントリの順序が1つとは限らないことや、エントリのテキストとページ番号とを結ぶ点線が問題になりうることを想定していないようだ。一方、Writerの索引と目次では、若干込み入った大がかりなインタフェースになってはいるが、もっと踏み込んだカスタマイズが可能である。

 唯一Wordが勝っているのは、引用文献に対して自動的に用いられる標準の引用書式を選択できる点である。Writerでも特定の引用書式を用いるように設定することは可能だが、かなりのカスタマイズが必要になる。

判定: OOo Writerの勝ち。ただし、Writerの引用文献に改善の余地がないわけではない。

マスタードキュメント

 マスタードキュメントは、長大なものになりがちな文書の編集を容易にするファイルの集まりである。Microsoft Wordのマスタードキュメントは、もう10年以上も使ってはならないものと言われ続けてきた。これまでのWordのどのバージョンでも、マスタードキュメントはそのサブドキュメントを破壊してしまう恐れがあったからだ。この点はWord 2007になっても変わっていない。

 Wordのマスタードキュメントにずっと悩まされてきた人々にとって、Writerは嬉しい驚きだった。使いやすく、全体的に安定していて、ほとんどクラッシュが起こらず、サブドキュメントが破壊されることもない。

 皮肉なことに、Wordでマスタードキュメントが必要な理由は、それなしに40ページを超える文書を扱うと信頼性が低下することにある。これに対し、Writerでは文書データを効率よく処理できるだけの十分なメモリがあれば、何百ページもの文書を扱うことができる。

判定: OOo Writerの勝ち

図形描画ツール

 バージョン2.0のリリースにより、Writerは基本図形、チャート類、グラフィカルテキストを操作できるMicrosoft Wordと同等の機能を得ている。しかし、最新のバージョンでは両者ともこうした機能に変更はない。

判定: 引き分け。あるいは、クリップアートの収録数と選択幅の広さの点でWordの勝ちといえるかもしれない。

独自の機能

 これまでのリリースと同様、Wordには文法チェッカーが含まれている。この点については両者の違いがはっきりしており、Wordでは誤りの修正に役立てることができるが、Writerにはこの機能が存在しない。また、Word 2007には調査および翻訳用のリンクも含まれている。ほかにもWord独自の機能としては、文書内の変更箇所表示オプションの選択、同一文書の違うバージョンどうしを別々のペインに表示できる機能、複数のクリップボードなどがある。

 一方、WordにはないWriter独自の機能というものはほとんどない。WriterにはデフォルトでPDF形式でのファイルのエクスポート機能が含まれているが、Wordでもアドオンによって同じ機能が利用できる。

判定: Microsoft Wordの勝ち

結論

 これまでの2回の比較と同様、ほとんどのカテゴリにおいてWriterが勝っている。しかし、そうしたカテゴリの多くでは、勝敗の判定が以前よりも難しくなっている。ここ最近のいくつかのリリースでは初めて、Wordの設計者は大がかりな変更を行ったように見える。ただし、こうした変更は必ずしも成功してはいない。事実、メニュー項目をリボン内に再配置したことは、未解決のままになっているマスタードキュメントの不具合のような長期的な問題から目を逸らさせる試みと疑われてもしかたがないくらいだ。しかし、少なくとも努力の跡はうかがえる。対照的に、Writerのほうにはあまり進歩が見られず、問題の中には(とりわけ、クロスリファレンスに関するもの)Wordの問題と同様、長い間ほとんど手つかずになっているものもある。

 フリーソフトウェアであるWriterには、Wordには真似のできない強みがある。それは理念、価格、入手のしやすさ、そしてアップデート頻度の高さである。しかし、機能面だけについていえば、Writerはその評判にあぐらをかき、惰性だけで前に進んでいるように見える。こうした状況が続けば、優位性に翳りが生じるか、あるいは完全に失われてしまうかもしれない。

Bruce Byfieldは、Linux.comとIT Manager's Journalに定期的に寄稿しているコンピュータジャーナリスト。

Linux.com 原文

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最終更新:2007年11月13日 17:07
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