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Linuxはどこへ向かうのか

2007年10月31日 10:41 Joe-Barr(2007年10月20日(土)) 1 2 3

次なる一歩

 Red HatとNovellの繁栄は今後も続くだろうが、訴求している顧客層には少し違いがある。NovellがMicrosoftとの協定を武器に、Microsoftからの法的攻撃を恐れる顧客の支持を得ようとするのに対し、一方のRed Hatはテクノロジの面でのメリットを取る組織や独占的なベンダからの自由を求める組織の支持を獲得するだろう。皮肉なことだが、Red HatもNovellも、Microsoftよりも低コストでより優れたソリューションを提供している。

 また、Ubuntuは最近の営利的活動に真剣に取り組まなければならなくなるだろう。創設者Mark Shuttleworth氏ほどの資産家でさえ、収入源なしにはいつまでも開発への投資を続けられないからだ。利益を出す手段は、DellのようなOEM企業と提携するか、Red Hatにならって一般および法人ユーザにサポート契約を販売するかといったところだろう。しかしそうなれば、Red HatとNovellの側に影響を与えるのは必至だ。Ubuntuが営利面で成功を収めれば、この業界で重要な地位を占めるとともに市場のパイの相当な部分を奪い取ることになるだろう。逆にUbuntuが失敗すれば、そこに生まれる空白はRed HatとNovellによって埋められるだろう。

 そして、MicrosoftがLinuxに与える影響は今以上に大きくなる可能性がある。たとえば、仮にMicrosoftがLinuxカーネルの上に新しいGUIを載せることを決め、独自のLinuxで市場に参入してきたらどうなるだろうか。Microsoftがよその成功を真似るのをためらったことはこれまで一度もなく、AppleもまさしくそれをBSDでうまくやってのけた。

 こうした動きにより、Microsoftは2つの問題を解決できる可能性がある。実のところ、Microsoftは決してオペレーティングシステムの開発に長けているわけではないので、そうした動きによって同社は面倒なOS開発の業務から解法されるだけでなく、Microsoft Officeによる独占支配を維持するための新たな基盤、すなわちLinuxのGUIそのものを提供することも可能になる。100%純正のMicrosoft Officeとバックオフィス互換性を備えた頑健かつ安全なLinuxディストリビューションが企業にとってどれだけ魅力的に思えるかを想像してみてほしい。

 もちろん、Microsoftはこれまでどおりに虚偽の情報の流布、力による威嚇、二枚舌の宣伝といった戦術を取り続けるだろう。SCOによる攻撃が失敗に終わったことからもわかるように、そうしたやり方は功を奏していないにもかかわらずである。ただ個人的には、その存在は依然として大きいものの、MicrosoftはLinuxビジネスに参入する道を選び、かつての信用は今以上に失われるだろう、という気がしてならない。

 今やLinuxとフリーソフトウェアはすっかり定着している。MicrosoftがLinux以外のソフトウェア業界を支配してきたようには、単独の営利企業がLinuxを取り巻く環境をずっと支配していくことはないだろう。たとえMicrosoftとLinux陣営がともに成功することになっても、Linuxのバザールモデルの考え方は企業の上層部に根付き、Linuxの人気はサーバ、デスクトップ、家電機器、組み込みデバイスの各分野で拡大し続けることになるだろう。

Linux.com 原文

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最終更新:2007年12月31日 17:07
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