その他のオプションと機能の利用法
GeoGebraにはConstruction Protocolというウィンドウが用意されており、そこには現在表示中の図形が作図され終わるまでの各ステップが表示されるようになっている。Construction Protocolウィンドウを表示するには「View」→「Construction Protocol」を選択すればいいが、このウィンドウには作図ステップを確認するためのナビゲーションボタンも表示される。またPlay機能を使うと、各ステップの実行間隔をユーザ指定した上で、当該図形の作図ステップを自動的に再実行させることができる。このConstruction Protocolウィンドウに表示される情報は、HTMLページにエクスポートすることも(画像の有無を指定可能)、作図ステップのサマリーだけを印刷させることも可能である。
GeoGebraは、1つまたは2つの変数で示される関数をプロットする機能も有している。例えば、tan(x)の関数グラフを描画したければ、入力フィールドに「y = tan(x)」とだけ入力すればいい。同様にxおよびyの2変数で表現される関数についても、それを示す数式を入力フィールドに指定するだけであり、例えば「x^2 + y^2 = 25」と指定すると正円が描画される。GeoGebraでは三角関数を始め、一般に使用される算術および微積分用の関数がサポートされている。
GeoGebraで作成した図形については、エクスポート用の様々なオプションが利用できる。その1つは通常の画像ファイルとしてエクスポートする機能である。その他に、構成データも含めてHTMLファイルにエクスポートすることも可能で、その場合は図形の表示と各種操作を行うためのアプレットも作成される。このアプレットにはアプリケーション本体と同等の機能が装備されているが、図形の各種操作といったアプレット固有の機能については、HTMLページ上で使用するかしないかの設定も行える。この機能が特に役立つのは、数学の授業でのインタラクティブな教材として使用するダイナミックワークシートをGeoGebraを利用して作成する場合であろう。ここで言うダイナミックワークシートがどのようなものであるかは、実際のサンプルで確認して頂きたい。
GeoGebraアプレットの挙動はJavaScript APIを介して制御できるが、これを使用するとGeoGebraアプレットで描画されるオブジェクトのプロパティの取得および設定も簡単に行えるようになる。このAPIでは、ダイナミックワークシート、変数操作、幾何学図形のWebベース描画やテスト用モジュールの作成といった処理も行える。その他にもGeoGebraの機能は、カスタマイズしたコマンドシーケンスをユーザ独自のツールやマクロとして追加することで拡張することもできる。
GeoGebraに装備されている機能の充実ぶりは、商用アプリケーションのThe Geometer's Sketchpadに匹敵するレベルに仕上がっている。逆にGeoGebraを基準にして比較すると、同じくGPLライセンス下でリリースされているKigおよびKmPlotなどのアプリケーションにおいて有用な機能の多くが実装されていないことを再確認させられることになるはずだ。
Murthy Rajuは、インドのRishi Valley Schoolにてコンピュータサイエンスを教えるかたわら、Linuxベースの小規模なコンピュータネットワークも管理している。またシステム/ネットワーク管理者およびテクニカルサポートとして、Linux、Unix、Windowsプラットフォームで使用する各種のオープンソースおよび商用製品を扱ってきた7年間の経験も有す。
