こうした構文強調表示機能の他にodtwriterでは、ソーステキストにOpenOffice.orgのスタイルを適用する機能が装備されている。スタイルシートを指定せずにrtst2odt.pyコマンドを実行すると、生成されるODTドキュメントは、デフォルトのパラグラフおよびキャラクタスタイルが適用されたものとなる。その一方でスタイルシート用の特殊なODTファイルを指定しておくと、マークアップされたテキストのodtwriterによる変換時において独自スタイルの適用ができるのである。
変換時に適用させるスタイルを記述したODTファイルについては、そのパスをodtwriterに指定すればいい。スタイルシートファイル自体は通常のODTドキュメントを利用できるが、そうしたドキュメントの内部には、rststyle-textbody、rststyle-footer、rststyle-codeblockなどのrststyle用プレフィックスを用いたカスタムスタイルを記述しておく必要がある。odtwriterにはサンプル用のstyles.odtというスタイルシートファイルが付属されているので、これをOpenOffice.org Writerで開いて必要な修正を施したものを流用してもいいだろう。odtwriterに使用させるスタイルシートは、「--stylesheet」あるいは「--stylesheet-path」フラグを付けて指定する。前者のフラグはスタイルシートをURL形式で指定するためのものだが、後者のフラグは現在作業中のディレクトリに対する相対パスで指定するためのものである。例えば現在作業中のディレクトリにあるstyles.odtファイルを使用する場合は、次のようにコマンドを指定すればいい。
rst2odt.py --stylesheet-path=styles.odt text.txt document.odt
本稿の解説は以上で終了である。odtwriterの使用法そのものは単純なものだが、reStructured Textマークアップ言語およびスタイルシートをサポートしていることが、同ツールをして、プレインテキストファイルからODFドキュメントを作成するための強力なソリューションに仕上げていると評していいだろう。
Dmitri Popovは、フリーランスのライターとして、ロシア、イギリス、アメリカ、ドイツ、デンマークのコンピュータ雑誌に寄稿している。
