KchmViewer
KchmViewerはCHMファイルを扱うKDE標準のビューアだ。今年6月にプロダクション環境向けの現行バージョンである3.1がリリースされ、バージョン4.0のベータ版も入手できる。今回試したのはバージョン3.1のほうだ。リリースはGNU一般公衆利用許諾契約書(GPL:General Public License)の下で行われており、一部のコードには別のビューアであるxCHMのものが使われている。
KchmViewerは、ほとんどのディストリビューションのリポジトリに収録されている。また、Webからダウンロードしてお決まりのconfigureとmakeの各コマンドでインストールすることも可能だ(ただしqt3-develパッケージの存在を確認すること)。具体的な手順についてはダウンロードページを参照してほしい。
KDE環境ではデフォルトでCHMファイルへの関連付けが行われているので、該当するファイルをクリックすると自動的にKchmViewerが立ち上がる。テキストの表示には、Trolltech QtウィジェットまたはKDEのKHTMLウィジェットが使える(どちらを使うかは「Settings」メニューで変更可能)。私が試したCHMファイルのなかには正しく表示されないものが1つあったが、この問題はウィジェットを切り替えることで解決できた。
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| kchmviewerとhelpexplorer |
KchmViewerはタブブラウジングに対応しており、「Contents」、「Index」、「Search」というビューに分かれている。また、英語以外の言語やマルチバイト文字セットも正しく表示される。ブックマークを作成してドキュメント内にマーク付けをしたり、それらを編集/削除したりすることもできる。さらに、元のHTMLコードを表示することができ、そのために使用するエディタを「Settings」メニューから指定することも可能だ。
Help Explorer Viewer
Kama Softwareによって開発されたHelp Explorer Viewerは、無償ではあるがソースは公開されていない。Windows版とLinux版の双方が用意されているので、デュアルブートシステムや両方のOSが動作する環境に向いている。Help Explorer Viewerは、CHMファイルだけでなく(CHMより古い)HLPおよび(CHMより新しい)HXMの各ヘルプファイルフォーマットにも対応している。Webサイトによると、Help Explorer ViewerのAPIを利用すればこのビューアを別のアプリケーションに組み込むこともできるという。
インストールは簡単だ。まず、ダウンロードページからLinux版(現行版は3.0)を入手する。続いて、ダウンロード先のディレクトリに移動し、以下のコマンドをrootで実行する。
tar zxf HelpExplorer3.0_LINUX.tar.gz cd Setup/ ./setup.sh
エンドユーザ使用許諾契約(EULA:End-User License Agreement)の確認を行うと、「/usr/local/HelpExplorer」にHelp Explorer Viewerがインストールされる。ちなみに、アンインストールするにはこのディレクトリ内の「uninstall.sh」というスクリプトを使えばよい。インストールの途中、KDE/GNOME用のメニューを追加するかどうかを訊かれたので「yes」と答えたが、Konquerorのメインメニューや、CHMファイルの右クリック時に現れるコンテキストメニューにさえこのビューアを開く項目は表示されなかった。結局、そのメニューがどこに追加されたのかはわからずしまいだ。
Help Explorer Viewerに備わっている検索の仕組みはどれも定番のもので、目次(ツリー状の階層構造)、索引(キーワードの一覧)、通常の検索の3つがある。今回テストに使ったヘルプファイルはすべて正しく表示されたが、ピクセル化して表示されるのでフォントを変えられないのが残念だった。また、「Contents」、「Index」、「Search」、「Favorites」(ほかのビューアでブックマークと呼ばれているもの)の4つの表示を切り替えることができる。
