ChmSee
ChmSeeはオープンソースのGNOME向けGTK2+パッケージだが、Webサイトのほとんどは中国語で書かれている。一部に英語の記述があるので、それほど苦労せずにインストールして使うことができるはずだ。GPLの下で配布されているフリーソフトウェアで、今年の8月にバージョン1.0がリリースされている。
ChmSeeのインストールは場合によっては面倒な作業になるが、openSUSEの標準リポジトリに入っているので、これを使えば非常に簡単に済ませられる。また、ソースからビルドする場合にはGTK2+、libglade-2.0、gecko、chmlib、OpensSSLが必要になる。これらのライブラリの確認が済んだら、ChmSeeのソースパッケージを入手し、以下のコマンドを実行する。
tar xzf chmsee-1.0.0.tar.gz cd chmsee-1.0.0 ./configure make sudo make install
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| CHM Reader(Firefoxアドオン)とChmsee |
configureコマンドがchmlibを見つけてくれない場合は、パラメータ(--with-chmlib=/path/to/chmlib)を追加するとよい。インストール終了後、openSUSEのメニューにはChmSeeの項目が加わったものの、Konquerorのメニューやコンテキストメニューには追加されなかった。
表示用のフォント設定(KchmViewerにもHelp Explorer Viewerにもなかった機能)は「Edit」→「Setup」から行える。ただし、「Clear」機能には注意が必要だ。これを使うと、このプログラムの全作業ファイルが削除され、ビューアがクラッシュしてしまう。この状況になった場合は、CHMファイルを開き直す必要がある。ChmSeeには索引や検索の画面が見当たらない。それもそのはず、検索の機能がまったくないのだ。また、私が試した際には(本来のテキストは表示されずに)不正なメッセージが表示されるCHMファイルがいくつかあった。また、一部の画像はまったく表示されなかった。
今後に期待はできるものの、ChmSeeはKchmViewerやHelp Explorer Viewerのレベルにはまだ至っていない。
その他のCHMビューア
Firefoxユーザであれば、CHM Readerというアドオン(現在のバージョンは0.2.1.1)がダウンロードできる。インストールはいたって簡単だ。インストールが済むと、Firefoxの「File」メニューに「Open CHM File」という項目が追加される。CHMファイルを開いたときにはデフォルトで目次が非表示になっているが、Ctrl-Eキーを押すと表示される。CHMファイルの表示は問題なく行えるが、CHM Readerにはファイル全体に対する検索機能がない。また、Firefox自体の検索機能は表示しているページ内でしか機能しない。
そのほか、GnoCHMやxCHM、それにKCHM(これは開発中止になっているようだ ― 最後のバージョンが出たのは2003年)も試そうとしたのだが、依存関係地獄(dependency hell)に陥ってしまった。ディストリビューション向けに用意されたパッケージが見つからず、ソースからのインストールにも行き詰まり、これらについては評価できなかった。
まとめ
KchmViewerはインストールが最も簡単で、デスクトップ環境との統合という面でも卓越している。また、Help Explorer ViewerはLinuxとWindowsを併用する開発者やユーザにとって便利なツールだ。ChmSeeには解決すべき不具合がいくつかあり、日常的な利用するツールとしてはお勧めできない。CHM Readerは優れたアドオンだが、検索機能がないのが難点だ。
Federico Kerekiはウルグアイ在住のシステムエンジニア。20年以上にわたり、システムの開発、コンサルティング活動、大学での教育指導を続けている。
