Dan Crain
Network World米国版
データセンターの管理者なら、電力利用効率の向上が重要であることは理解しているはずだ。特に昨今のデータセンターでは、IT機器の高密度化に加えてそれらの統合が進んだ結果、わずかなスペースに多くのIT機器が密集状態で設置されている。こうした環境下では、電力利用の効率改善が危急のテーマとなる。
ストレージおよびサーバ環境の統合を実践している企業は多いが、SAN(Storage Area Networks)環境を統合すれば、さらなる省電力化が可能なことは意外にも知られていない。実際、電力会社との契約電力量を限界まで利用、あるいはその近くまで利用しているデータセンターにとっては、SAN環境の統合と電力効率にすぐれたストレージの採用は必要不可欠な措置と言える。
ほとんどのITマネジャーは、サーバの電力消費量については重要性を十分認識している。しかし、彼らが見落としがちなのが、ストレージの電力消費量である。いまや爆発的な勢いでデジタル・データは増え続けており、それを保存するためのストレージも企業内で増大の一途をたどっている。米国の調査会社IDCによれば、2006年単年で生成されたデジタル・データ量は1,610億GBにも達するという。
また、米国の調査会社Gartnerの調査結果によると、データセンター内に設置された全IT機器の電力消費量のうち、40%をサーバが占め、次いでストレージが37%を占めているという。さらに、SANデバイスを含むストレージ関連製品の消費電力が現在1kW以上に達している点を考慮すると、ストレージおよびSAN環境のエネルギー利用効率の改善は、データセンター全体の消費電力(および電力コスト)を削減するために、もはや避けて通ることはできないだろう。
