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2008年のIT業界注目トピック ベスト10

2007年12月27日 17:47 [IDG-2007/12/26]
 来年のことを言うと鬼に笑われそうだが、IDG News Serviceもご多分に漏れず、2008年のIT業界を展望してみよう。ちなみにちょうど1年前、「2007年に勃発するIT業界の重大事件」として、「米国Sunが主役の座に復帰」「8CPUのコンピュータが5,000ドル未満で登場」「SaaS需要が爆発」を挙げている( 関連記事 )。…そこらへんを念頭において、御一読いただきたい。

米国Microsoft、Windows XPのOEMライセンス提供を再延長

 米国Microsoftは当初、Windows XPのOEMライセンス提供を2008年1月末で終了するとしていたが、企業ユーザーからの“強い要請”を受け、2008年6月末までOEMライセンス提供を延長する方針を打ち出した。この延長は再度更新され、最終的には2008年末まで延長されることになりそうだ。企業がWindows Vistaの導入を意識的に避けているとは思わないが、少なくとも2008年上半期中に、Windows XPからWindows Vistaへの移行が加速するとは考えられない。

国際ハッカー集団が暗躍

 中国を拠点としたハッカー集団が、他国の政府機関や防衛システムのネットワークに侵入する事件が増加し、国際問題に発展する可能性がある。国家機密級の極秘文書が漏洩し、国家レベルで容疑者を告発し合うような展開になれば、やっかいな“紛争”に発展する危険性もある。

グリーンITの普及

 2007年に引き続き、2008年もグリーンITは注目されるだろう。特に2008年は、環境問題と世界的な景気後退が大問題となり、各国政府、企業、消費者はこの問題を真剣に考えざるをえない状況に置かれる。その際、政府機関の中では、EUが主導的な役割を果たすことになるだろう。

進化するワイヤレス・ネットワーク

 ワイヤレス・ネットワークを利用できる地域が拡大し、新しいモバイル・デバイスやモバイル・アプリケーションも多数登場するだろう。Wi-Fiなど、特定の地域内で提供されるサービスが充実することも予想される。メディア・コンテンツ、検索、ソーシャル・ネットワーキング、ショッピングなどのサービスは、モバイル環境でも“デフォルト”となりそうだ。

Linux大躍進

 遅々として普及しないWindows Vistaを尻目に、多くの企業や政府機関でLinuxを導入する動きが広がる(かもしれない)。また、米国Googleが発足させたOpen Handset Alliance(OHA)の手によるAndroidなどが“起爆剤”となり、Linuxカーネルをベースにした家電製品向けの軽量OSが脚光を浴びる可能性もある。Linux Foundationのエグゼクティブ・ディレクターであるジム・ゼムリン(Jim Zemlin)氏の「2008年はLinuxにとって大きな飛躍の年になる」ということばは、現実のものとなりそうである。

SNSの課題が表面化

 企業でもSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が利用されるようになり、さまざまなソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションが登場するだろう。しかし、それと同時に(SNSの利用に伴って発生する)プライバシー保護の課題も表面化し、SNSの利用を規制する動きも出てきそうだ。

シームレスになるエンドユーザーと企業ユーザー

 2007年に引き続き、エンドユーザーと企業ユーザーの境界線はあいまいになっていくだろう。プライベートで利用しているSNSやiPhoneを、ビジネス・シーンでも利用するユーザーは増加の一途をたどる。同時に企業のIT部門は、その対応に追われることになる。

加速する業界再編

 2008年も大手IT企業による積極的な買収活動は継続するだろう。米国Oracleは新たな買収ターゲットを物色しているはずである。特定分野に特化した“純粋な”ソフトウェア・ベンダーが生き残るのは、ますます難しくなりそうだ。米国IDCは(2007年の予測に引き続き)2008年の予測でも米国Salesforce.comが買収されると指摘している。ちなみにIDG News Serviceは、Microsoftが「BlackBerry」を提供するカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)を買収するだろうと踏んでいる。

デスクトップにも仮想化の波

 仮想化技術がデスクトップPCにも利用されると予測するIT業界関係者は多い。また、次世代のシン・クライアント技術(シン・クライアント 2.0)が普及すると予測するIT専門家もいる。

 ベンチャー・キャピタルの米国Lightspeed Venture Partnersでゼネラル・パートナーを務めるバリー・エッガース(Barry Eggers)氏は、「シン・クライアントはハードウェアをスリム化し、コストを節減するための技術である。一方デスクトップPCの仮想化は、デスクトップ・ユーザーにアプリケーションを提供する方法を改善するための技術だ」と指摘する。ちなみにEggers氏は、仮想化サーバとデスクトップPCの仮想化技術を組み合わせた“仮想化ハイブリッド・モデル”が2008年に登場すると予測している。

米国大統領選挙

 米国が世界の中心でないことは確かだが、2008年の米国大統領選挙は、世界規模のニュースになるだろう。それに伴い電子投票の問題も注目され、電子投票の法制化に世界の関心が集まるはずだ。

 大統領選挙の行方がIT業界に直接影響する可能性は低い。しかし、ITに対する大統領の考え方が、IT業界に一定の影響を与えてきたことも確かだ。というわけで、最後に重大な予測を1つ。新大統領は、バラク・オバマ(Barack Obama)氏に決定。

(Nancy Weil/IDG News Serviceボストン支局)

提供:Computerworld.jp

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最終更新:2008年02月26日 17:08