RAMやCPUの使用率の高い他のBitTorrentクライアントとは違ってDelugeは軽量で邪魔にならない。肥大化を抑えるためにDelugeのほとんどの機能はプラグインとして利用可能になっているので、実行時に必要なリソースを節約することができる。DelugeはGPL(GNU一般公衆利用許諾契約書)の下で公開されているフリーソフトウェアだ。DelugeにはWindows版、Macintosh版、Linux版があって、KDE、Xfce、GNOMEなど数多くのデスクトップ環境で使用することができる。
Delugeを入手してインストールする
私は今回、DelugeをopenSUSEのPackmanレポジトリから入手して、コマンドラインでSmartを使って「smart install deluge」としてインストールした。確認したところ、ダウンロードしたバージョン(0.5.7.1)はDelugeのウェブサイトにある最新バージョンと同じだったため、他には何もしなくて済んだ。最新版を自分でインストールしなければならない場合には、Delugeのダウンロードサイトを利用すると良いだろう。Debian、Gentoo、Ubuntuを使用している場合には嬉しいことに、すぐにインストールできる状態のパッケージが用意されている。最終手段としては、ソースパッケージを入手したり、Subversionからの最新版を試してみることも可能だ。ただしその場合、DelugeはPyGTKを使用して書かれているため、PythonやGIMP Toolkit(GTK+)などいくつかのパッケージをまず揃えておく必要があることに注意しよう。
今回初めてBitTorrentのクライアントをインストールするという場合には、おそらくファイアウォールの設定もいくらか行なう必要があるだろう。幸いにも、いくつかのオンラインサイトでそのための情報が提供されている。特にDelugeについての情報を提供しているサイトは見つけることができなかったのだが、BitTorrentクライアントはすべて同じプロトコルを使用しているので、設定についてもすべてのクライアントで共通している。
Delugeを初めて実行するとFirst Launch Configuration(最初の起動時の設定)ウィザードが起動して、以下のような項目を設定することができる。
- 使用するポート(通常は6881番から6889番だが、利用しているISPがこれらのポートをブロックしている場合には他のポートを選んだり、Delugeにランダムに選んでもらうようにすることもできる)。
- ダウンロードしたファイルをすべて特定のディレクトリに置くようにするか(その場合は保存先のディレクトリ名を指定)、あるいはファイルの保存先を毎回Delugeが尋ねるようにするか。
- ネットワーク接続のアップロード速度。この数字は、最大接続数など他のいくつかのパラメータを設定するためにも使用される。
「Edit(編集)→Preferences(設定)」をクリックすれば、他にも多くの項目を設定することができる。設定しておくと良いかもしれない項目を次に挙げる。
- 「Downloads(ダウンロード)→Use Full Allocation(あらかじめフルに割り当て)」を選択しておくと、トレントのダウンロードが始まる度に、必要な全空間をDelugeが前もって割り当てるので、ディスクのフラグメンテーションを予防することができる。
- 「Network(ネットワーク)」タブの中で「Inbound and Outbound encryption(送受信の暗号化)」を有効にして、「Prefer to encrypt the entire stream(ストリーム全体を暗号化する)」を「Full Stream(フルストリーム)」レベルで有効にする。トレントを検知(して減速)しようとするISPも多いため、暗号化しておくとそれに対抗することができる(ポート番号を変更しておくことも効果がある)。
- 「Other(その他)」タブの中で「Enable system tray icon(システムトレイアイコンを表示)」と「Start in Tray(トレイで起動する)」と「Minimize to tray on close(閉じる際にトレイに最小化)」をチェックしておくと、Delugeをうっかり誤って終了させてしまうことの予防になる。
- 「Other(その他)」タブの中で「Be alerted about new releases(新リリースの際に知らせる)」をチェックしておくと、Delugeの最新版を使い続けるのに役立つ。
