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LinuxでPhoto CDをサポートする難しさ

2008年01月09日 09:40AM 1 2 3
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 写真の世界でファイル形式というとKodak独自規格のPhoto CD(.PCD)が名高く、かつてはフィルム・スキャンと言えばこの形式だった。しかし、今では、扱いの難しい遺物と化している。そのPCDイメージの復活をLinuxシステム上で試みたので報告する。それは、デジタル・アーカイブにおけるオープン・スタンダードの重要性を示す実例でもある。

 スライドやネガのスキャンを専門とするラボでは、Kodakが作り上げたスキャニング・システム、PCDが長年にわたって採用されてきた。性能が高く、APSサイズから大判に至るまであらゆる種類のフィルムに対応できるからだ。

 そうしたラボでPCDファイルを制作するために使われていた機材はすでに販売されていないが、KodakのWebサイトには今もPCDに関する多くの情報が掲載されている。それを見ればわかるように、PCDは通常とは異なった形式を持っている。他社がほとんどサポートしなかった理由の一つは、この形式自体の特殊性にある。

 PCDファイルはマルチレゾリューションで、Baseサイズのほかに、Base/4とBase/16の縮小版と、Base*4、Base*16、Base*64(オプション)という高解像度版が1つのファイルに含まれている。高解像度版はBase*4、Base*16、Base*64と名付けられているが、Baseを拡大処理したものではなく、最大解像度のイメージ(Base*16またはBase*64)は実際にフィルムをスキャンしたものだ。Base*16では630万画素、Base*64では2500万画素に相当する。

 PCDにはもう1つ欠点がある。たとえばJPEGの縮小画像は元画像と分けて格納されているが、PCDではサイズの異なるイメージが分離されておらず、低解像度のイメージは本来のサイズのイメージが持つ画素のサブセットになっているのだ。

 符号化法も、PhotoYCCという独自のものが採用されている。YCbCrに類似したシステムだが、明度100%を超える輝度データを表現することができ、その意味では今日広く使われているハイダナミック・レンジ形式の先駆けと考えることもできる。PhotoYCCでは、撮影する場面とは無関係に、参照用の装置を基準に明度100%を規定している。

Nathan-Willis(2007年1月3日(木))
2008年03月10日 05:07PM 更新