注意すべき各種のバグ
高い操作性を確保するために取り入れられたコンポーネント群であるが、そもそもが同時使用の想定されていない組み合わせであるため、若干のバグを生じさせる原因ともなっている。特にEnlightenmentについては、開発途上のコンポーネントであるが故に単独的ないくつかのバグが残されている点への注意が必要だ。例えばThunarファイルマネージャがバンドルされているにもかかわらず、Geubuntuでのデスクトップアイコンの表示にはEnlightenmentのファイルマネージャのfmが使用されている。ところが実は、リムーバブルデバイスのマウント/アンマウントおよびその中のファイルに対するブラウジングがこうしたデスクトップアイコンからは行えないため、その種の操作にはThunarを使う必要があるのだ。
またライブCD形式でGeubuntuを使用している場合にログアウトしようとすると、特定タスクの終了までにある程度の時間が必要だという旨の警告が出され、そのまま作業終了まで待機するか強制的にログアウトするかのオプションが提示されるのである。同ディストリビューションのフォーラムに寄せられた投稿によると、これはXfceパネルに起因する問題のようであり、開発陣が現在対策に取り組んでいるとのことだ。ただし不思議なことに、ハードドライブ上にGeubuntuをインストールした場合は、こうした警告が出されることなくログアウトできてしまうのだ。
ライブ版とインストール版での食い違いは、これだけではない。例えば私がインストールした際には、デスクトップに上部パネルが表示されないという現象に遭遇した。対策として、ログアウト、コンピュータ自体の再起動、パネルの強制終了(kill)とリスタートを試してみたが、いずれも徒労に終わった。ところがディストリビューション全体を再インストールしたら、このパネルは表示されるようになったのである。
同じくPCMCIAワイヤレスカードもライブCD版では使えたのにインストール版では動作しなかった。このディストリビューションをデュアルコア搭載デスクトップで試した場合、ワイドスクリーン画面については正常に検出して1440×900ピクセルの解像度で立ち上げることができたのに、NDISwrapper経由で必要なドライバをインストールしてあるにも関わらず、ワイヤレスカードは有効化できなかったのである。逆にブート時に出現するはずのスプラッシュ画面は、インストールしたハードディスクから起動する場合にしか表示されなかった。よってライブCD版ユーザはブートステップ中にブランク画面をにらみ続けることになるのだが、こうした不備は初心者ユーザを戸惑わせることになるだろう。
またMoonlightテーマにおける一部のコンポーネント表示において、ターミナルウィンドウの半透明化など、Sunshineテーマのデザインがいくつかそのまま残されるようである。その他のエラーに遭遇した場合はオンラインドキュメントを参照し、それが既知のバグであって対策が確立されていないかをチェックして頂きたい。
