今後の展望
ニュースリリースには、Wikia Searchが注力している点として透明性、コミュニティ、品質、プライバシーという4つの原則が記されている。これらの多くは、すでにアルファリリース版に見ることができる(ユーザプロファイルにおける3階層のプライバシー設定など)。
しかし、細かい点の多くは今なお進化の途上にある。おそらく最も遅れているのが評価システムだろう。この機能は、検索の品質を保証する主要な基準の1つと考えられている。「我々は、最初からこの機能をきわめてオープンエンドなものと捉えている」とWales氏は述べる。「ユーザに評価を行ってもらい、我々はその情報を検索結果の改善のためにフィードバックしようと考えている。だが、我々はまだその方法を知らない。評価データがどのようなものになるかわからないからだ。だが、一度データを流してみれば、別のアルゴリズムやデータを参照する別の方法を試すことができるだろう」
「研究者やハッカー、そのほかユーザによる評価データを質の高い検索結果に反映させる方法に取り組みたいと思う人ならだれでも、プロジェクトに引き込みたいところだ」とWales氏は語る。1つの可能性として彼が考えているのは、信頼できる関係者のネットワークを構築することで検索結果を確保し、ログインメンバーが受け取った結果を彼らの友人によるコメントに従って修正するという方法だ。
そうした詳細な部分がたった一夜にして動き出すことはないだろう。現在、Wikia Searchのフロントページには、検索結果の質が低いことが明記されている。Wales氏は「(Wikia Searchの検索結果が)業界の水準に達するには少なくともあと2年かかるだろう」と言う。
あくまでも、Wales氏は長期的な視野でこのプロジェクトを進めている。検索エンジンを支配する二大勢力に真っ向から挑むようなプロジェクトに取り組むのはなぜか、と訊かれてWales氏はこう答えた。「なぜかって? Linuxサイトの関係者なら、その答えを知っているはずだ。では訊くが“Microsoftは巨大な力を持つ存在だ。にもかかわらず、オープンソースに肩入れして時間を浪費しているのはなぜかね”。それは愉快だからだ。それが答えさ」
Bruce Byfieldは、Linux.comとIT Manager's Journalに定期的に寄稿しているコンピュータジャーナリスト。
