未来の都市
Micropolisが今になってようやく公開されたということに関して先行きの不安を感じる人もいるかも知れない。というのも、オープンソースのクローンもすでにいくつか存在していて、それらには新しい独自の内容に加えて、EAのシリーズでもより新しいバージョンで初めて導入された機能やゲーム内容がすでに取り込まれているからだ。
オープンソースのMicropolisが今後進む可能性のあるいくつかの異なる方向について、Hopkins氏が自身の考えをブログに書いている。コードの改良やバグ修正はメインのコードに統合されて、OLPC XO用のアップデートに反映されるようになる可能性が高いようだ。またTcl/TkからPythonなどのよりパワフルな言語に移行することも考えているので、拡張が簡単になり見た目も向上することになるだろう。
しかしHopkins氏によると「長期的な目標は、Micropolisをタイルエンジン、スプライトエンジンなどの再使用可能なコンポーネントに分離することだ。そうすれば子供たちはそれらのエンジンを使って自分のゲームを作ったり、SimCityの画像や振る舞いを変更するプラグインを作成したりすることができるだろう」とのことだ。さらにHopkins氏は、XOのメッシュネットワーキング機能や日記などの記事執筆機能を利用して、友だちと一緒にゲームを楽しむこともできるようにSimCityを変更することもできるかもしれないとしている。
今回、フリーソフトウェアの都市シミュレーションゲームLinCity-NGの開発者であるWolfgang Becker氏に、初代SimCityのソースコード公開についての意見を聞いてみた。LinCity-NGはSimCityシリーズにそのルーツを持つ3Dシミュレーションゲームだが、ゲーム内容、シミュレーションの仕組み、複雑さと言った点で独自の方向性を持っている。
Becker氏はまだMicropolisを試していないとしたものの、コードの古さにも関わらず、やはり非常に興奮していると述べた。「SimCityは素晴らしいゲームだった(おそらく今でもそうだろう)。Atari ST上でよくプレイした。続編のSim City 2000は複雑さが非常に増したが、その分楽しさも増えたかというと、そうでもないような気がする」。
開発者コミュニティにとっては、大成功したゲーム――たとえそれが古いものであっても――の中身を知ることができるということは価値があることだとBecker氏は述べた。「優れたバランスのゲーム内容を持つ、実際に動かすことのできるゲームがあるということは素晴らしいことだ。もちろん最新のユーザインターフェースであればそれも良いが、難しいのは、プレイして楽しいゲームを作るという点だ。最高の都市シミュレーションゲームであるSimCityがオープンソースでリリースされたというニュースを聞いたときは、忙しくて時間がなかったのだが、早く中身を覗きたくて仕方がなかった」。
