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ユーザの実行権限を柔軟に割り当てるsudoのリスクとメリット

2008年02月13日 12:15 Federico-Kereki(2008年2月7日(木)) 1 2 3

 次に設定するのは実行権限の指定セクションで、この部分は“who where = (whoelse) what”という構文により「whoという者(ユーザ、グループ、ユーザエイリアス)はwhereというホスト上にてwhatというコマンドをwhoelseというユーザの有す権限で実行できる」という指定を行っていけばいい(この説明だけでは分かりにくいかもしれないので設定ファイルのサンプルを用意した)。ここでは、例えばsudoをパスワードなしで実行可能にするNOPASSWDなど、いくつかのオプション指定をすることも可能だが、詳細はマニュアルを参照して頂きたい。

 なお本稿で掲載したサンプルは、設定ファイルおよび各種オプションがどのような形式で記述されるかの概要を示すためのもので、使用可能なすべての設定を網羅したものとはなっていない(実際にどのような設定が可能であるかは「man sudoers」にて確認のこと)。

#
# ディズニーのキャラクタ名を拝借したサンプル/etc/sudoersファイル
#

# ユーザエイリアス
# 1行目では特定の3ユーザを一括して参照するエイリアスを設定
# 2行目ではdonaldを除いたducksユーザグループのエイリアスを設定
# 3行目では単一ユーザのみのエイリアスを設定しているが、これは将来の便を図っての措置
#
User_Alias	NEPHEWS = huey, dewey, louie
User_Alias	ALL_DUCKS_BUT_DONALD = %ducks, !donald
User_Alias	MICKEY = mickey_mouse

# コマンドエイリアス

Cmnd_Alias      HALT_OR_REBOOT = /sbin/halt
Cmnd_Alias      KILL = /usr/bin/killall
Cmnd_Alias      SHUTDOWN = /sbin/shutdown
Cmnd_Alias      SU = /bin/su


# 権利設定:誰が何を実行できるか

# 標準の設定ルール:rootおよびwheelグループユーザにはフルアクセスを許可
root            ALL = (ALL) ALL
%wheel          ALL = (ALL) ALL

# ここではmickeyがシステム管理者であるとして、全権限をパスワード不要で与える
MICKEY		ALL = NOPASSWD: ALL


# NEPHEWSにはコンピュータの停止系コマンドを許可
NEPHEWS		HALT_OR_REBOOT, SHUTDOWN

 設定ファイルの末尾には追加設定の指定行を記述しておくことも可能で、具体的には次のような指定が行える。

  • 間違ったパスワード入力やsudoの不正使用が試みられた場合に電子メールで通知するか
  • ログイン失敗時の強制終了を猶予する上限回数
  • sudoの使用に伴うリスクの説明をユーザに提示するか
  • sudoを介して使用された全コマンドを記録させる専用のログファイル

 エディタの終了時にはvisudoによって設定内容のエラーがチェックされるようになっているので、問題点を指摘された場合は該当箇所を設定し直せばいいが、あるいはすべての変更を取り消して編集前の状態に設定ファイルを復帰させることもできる。なお、エラー部分を残したままファイルを保存しておくという第三の選択肢も取れなくはないが、その場合は問題箇所が訂正されるまで全ユーザがsudoコマンドを使用不可能な状態に置かれるので、可能な限り避けるべきである。

最終更新:2008年04月14日 17:07