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LinuxでM-Audio製品を試用する

2008年02月19日 12:35 Phil-Thane-and-Gwyn-Jones(2008年2月15日(金)) 1 2 3 4
 M-Audio社は、20年に渡ってコンピュータ・ミュージシャンにハードウェアとソフトウェアを提供し続けている。音楽好きのPC初心者をターゲットとし、“今すぐ音楽を(make-music-now)”というコンセプトに基づく同社の新しい製品シリーズには、マイク、スピーカー、ドラムマシン、DJミキサーデッキなど揃っている。ただ残念ながら、これらにバンドルされているSessionというソフトウェアはWindowsでしか使えない。我々が挑んだのは、M-Audioのハードウェア(具体的には、MIDIキーボードKeyStudioとオーディオインタフェースFast Track)をLinuxアプリケーションで試すことだった。そして、半ば成功という結果が得られた。

 タッチセンス付きのフルサイズ49鍵を備えたKeyStudioキーボードの仕上がりは上々だ。動きは若干軽めだが“タッチ”は問題なく、少し慣れればフォルテやピアニッシモを弾き分けられるようになる。Fast Track同様、このキーボードはUSB駆動で動作する。また本体には、演奏時にエフェクトをかけるピッチベンドとモジュレーションの各ホイール、またピッコロやダブルベースをエミュレートするためのオクターブボタンも付いている。

 KeyStudioキーボード自身はサウンド機能を備えておらず、ソフトウェアであるSessionとの併用が想定されている。Sessionは豊富なMIDI音源のサンプルとエフェクトを持ち、Fast Track経由、またはSessionによって提供されるM-AudioのMicro USB Audio Interfaceを介してデータを出力する。今回試したのは、LMMSRosegarden、Timidityなど、我々の知るLinuxのMIDIおよびオーディオソフトウェアがこのキーボードで利用できないか、という点だった。

 オンボードのサウンドカードやゲーム用のサラウンド対応サウンドカードであれば、通常、入力系統はラインイン端子またはマイク端子に限られる。だがこれらの端子に適した用途といえば、VoIPによる通話やテープ/レコードデッキからの録音程度である。エレキギターのジャックやステージマイク用のXLRプラグとの互換性はまったくない。M-Audioは、Fast Track USBのインタフェースを“ギターやボーカルの録音にうってつけ”としているが、適切なケーブルを利用しさえすれば、このインタフェースはどんなラインレベルの音源の録音にも利用できる。

 Fast Trackのデザインは上品かつシンプルで、フロントパネル上で目に付くコントロールといえば、マイク入力レベル、入力/再生のミキシングバランス、メイン出力レベル(ヘッドフォン出力とRCA出力の音量にのみ影響)の3つだけだ。ほかには、信号レベルおよびピークのLEDインジケータ、1/8インチのステレオヘッドフォン出力、ステレオ/モノラルのモニタリング選択ボタンがある。

 本体背面には、バランスXLR入力のソケット、1/4インチのライン/楽器入力、入力レベル切り換えボタン(ライン/ギター)、ステレオRCA出力、USB接続ソケット、それにKensingtonロックコネクタが備わっている。電源は必要なく、USBポートからの電力供給によって動作する。Fast Trackの考えられる“難点”といえば、従来のオンボードまたは後付けのサウンドカードが使えなくなるので、インタフェースにスピーカーを一組つなげる必要があることだろうか。

最終更新:2009年06月23日 19:49
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