lguestの細部を解説したドキュメント
drivers/lguest/ディレクトリに用意されているのはREADMEファイルだけでしかない。ただしこのREADMEファイルの末尾には、上級ユーザを対象としたlguestを使いこなすためのヒントが記載されている。このファイルの最終2行を注意深く読み進めると「make Preparation!」という記述があるのに気づくだろうが、実はこの場合、まさしくこの文面どおりにmakeのターゲットとして“Preparation”が用意されているのである。すなわちこのディレクトリにて「make Preparation」を実行すると、lguestソースファイルからのドキュメント作成が行われて、その内容がコンソール出力にダンプされるようになっており、このドキュメントこそがlguestの初心者ユーザをその詳細な動作原理へと導くガイドとして機能するのである。
業務ないし研究的なニーズを満たすのに適した仮想化プラットフォームというのは、lguestの有用性を示すごく一部でしかない。確かに各種機能の欠落を始め、複数ゲストプラットフォームの未サポートなど、拡張の余地はまだまだ残されている。しかしながらlguestは、ハイパーバイザを試用してみたいというユーザに対して、過剰な負担を強いることなく実際に動作する仮想化環境を提供できる格好の素材なのである。あるいはそれなりの力量のあるユーザであれば、lguestを自力でフォーキングさせて、1つの完成されたハイパーバイザに仕上げるというのも良いのではなかろうか。
