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EnGarde――インストールは鬼門だが高度にセキュアなディストリビューション

2008年03月13日 10:50 Preston-St.-Pierre(2008年3月11日(火)) 1 2 3
  EnGarde はGNU/Linuxベースのオペレーティングシステムの1つであり、その作成元であるGuardian Digitalが目指したのは、高度なセキュリティと簡単な管理性を両立させたシステムを構築することである。必要最小限な構成とすることで脆弱性を減らすというのがEnGardeの基本方針であり、SELinuxの厳格なアプリケーションポリシを基にセキュリティ中心の調整が施されたデフォルト設定を用意することで、サーバ用途に適した優れたシステムに仕上げられている。とはいうものの、それを実感できるまでには1つの鬼門が立ちはだかっていた……。

 EnGardeのインストーラは、その開発方針からもある程度予想できることだが、今時珍しいテキストベースのシステムが用意されている。ブート手順における1番目のステップはパスワード設定だが、これはrootだけでなくライブCDに用意されたWebベース管理ツールWebToolでも使用されるものである。2番目のステップはIPアドレスの割り当て方法で、ここでは、DHCP、スタティック、ネットワーク不使用という選択が行える。3番目のステップでは、インストーラとライブCDのどちらで起動するかを指定する。ここで予め注意しておくが、ややこしいことにインストーラでの起動を行うと、その後の処理ではステップ1で入力したパスワードが使用されなくなるのである。

 使用する言語の選択後、インストール途中でキャンセル用のボタンをクリックするとシステムがリブートされるという旨のメッセージが提示されたが、該当するボタンはどこにも見あたらなかった。またディスクのパーティショニングに関しては、自動または手動での実行が選択できるが、これ自体は特に驚くにあたらない仕様だろう。ところが実際にEnGardeの手動パーティションを使ってみると、悪い意味で驚かされることになる。というのは、使用するドライブを選択するとEnGardeがこれを空きドライブとしてマーキングし、ユーザに対して、ブート、スワップ、ルートパーティションの追加を求めてくる。ここまではいいとしよう。ところが私の意図としては、既に作成済みパーティションを使用することを考えていたのだ。そこでHelpボタンをクリックしたところオンラインドキュメントが別途用意されている旨が知らされ、これにより画面上に配置されたボタン群の詳細が判明したのだが、結局のところ既存パーティションを使用するという機能はそもそも用意されていなかったのである。

engarde1_thumb.png
EnGardeのWebTool

 EnGardeを使用するのにドライブ全体を消去するつもりは毛頭なかったため、インストールを一度キャンセルしてドキュメント類をチェックすることにした。一見すると、各種のプログラムやタスクの実行法に関する非常に充実したドキュメントが整備されているよう感じられたのだが、実際にInstallationと題されたリンクをクリックして表示されたのは、インストール関係のドキュメントはまだ用意されていないことを告げる一文だけだったのである。この件についてはGuardian Digitalの担当者に質問してみたところ、インストーラは現在改良中で関連ドキュメントの作成も計画されていると説明はされたものの、具体的な完成の目処は何も答えてくれなかった。

 なおメインのドキュメント以外にもフォーラムとwikiが運営されているのだが、そこでもインストールに関するガイドを見つけることはできなかった。

最終更新:2008年05月13日 17:07
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