ドライバ・バックポートの標準化に向けて
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| NovellのSusanne Oberhauser氏 |
最初にNovellのSusanne Oberhauser氏から「LF Driver Backports & Distribution workgroup」と題された講演が行われた。Driver Backports & Distribution workgroupは、その名の通りドライバのバックポートと配布方法を改善するためにLinux Foundationに設置されたワーキンググループであり、現在はディストリビューター(Novell、Red Hat、Canonical)とシステムベンダー(富士通・シーメンス、IBM、Dell、HP)が参画している。同ワーキンググループは最近活動を始めたばかりでまだ具体的な成果を出していないが、氏の講演ではドライバのバックポートに関してどのような問題が存在し、それをどのように改善すべきかが語られた。
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| ドライババックポートの現状:関係者間のインタフェースが煩雑で整理されていない |
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| ワーキンググループがハブとして機能することで、ドライババックポートのインタフェースを簡素化する |
Linuxカーネルはバージョンアップのたびに新しいドライバを取り込んでいるが、新しいドライバを既存のディストリビューションで利用するためには、ドライバをバックポートする必要がある。現在認識されている問題とは、ドライバのバックポートとバックポートしたドライバの配布がコンポーネントベンダー(ドライバ開発者)やシステムベンダー、ディストリビューターごとに行われていて、それぞれが十分に連携できていないこと。そして、関係者間のインタフェースが整理されておらず「“うどん”のような状態」になっていることだという(Oberhauser氏は今回の来日で初めてうどんを食べたそうである)。こうした状況はエンドユーザーを混乱させるだけでなく、トラブルが発生した際に十分なサポートが得られないという状況を生み出している。
そこでDriver Backports & Distribution workgroupでは、この問題を解消するためのドライバのバックポートと配布に関する標準プロセスを確立しようとしているそうだ。ただし新しいドライバと言っても、その利用形態は新しいデバイスを既存システムに追加するケースもあれば、既存のドライバを新しい修正版で置き換えるケース、新しいサーバで既存のディストリビューションを利用するケースなどさまざまであるため、それぞれのケースごとに配布方法を標準化する必要がある。同ワーキンググループでは、ケースごとの要件を整理して、今年7月開催のOttawa Linux Symposium 2008に間に合うようにホワイトペーパーを作成・公開する考えだ。そして将来的には、Linuxの標準仕様であるLSB(Linux Standard Base)にドライババックポートに関する要項を盛り込み、ドライバの標準配布プロセスがLSB準拠のディストリビューションで機能するようにしたいとのことである。
