フランスの電話会社Neuf Cegetelの傘下にあるWengoは、商用VoIPサービスプロバイダ事業を推進する手段としてWengoPhoneプロジェクトを創設し、公衆電話網に接続するコールイン/コールアウトサービスの販売を手がけていた。しかし、2007年までに同事業は大幅に縮小され、WengoPhoneの開発に有給で携わっていた人々は解雇された。Wengoはそうした元社員の何名かを支援してWengoPhoneのコードベースを管理する新しい会社を立ち上げようとしたが、その活動が軌道に乗ることはなかった。
VoIPおよび組み込みLinuxのコンサルティング会社MBDSYSもフランスに拠点があり、WengoがWengoPhoneのオープンソース化を決定する前には請負業者として初期のVoIPエンジンに深く関わっていた。MBDSYSのVoIPライブラリは長い間フリーソフトウェアとして提供されており、同社CTOのVadim Lebedev氏が最終的にWengoの経営陣を説き伏せてWengoPhoneのコードベースをGPLの下で公開させた経緯があった。
今年1月にWengoとMBDSYSの両社は、WengoPhoneのコード(リリース済みのものと各開発ブランチ)、Webサイト、メーリングリストの管理をMBDSYSが引き継ぐことで同意したと発表した。プロジェクトの管理はLebedev氏の手に委ねられた。
MBDSYSにはWengoPhoneとその基本ライブラリに取り組む開発者が5人(うち1人は専任、4人は非常勤)いる、とLebedev氏は語った。プロジェクトの通常業務としてはWengoPhoneに関する契約やカスタマイズ作業が多いため、プロジェクトの管理を引き受けても業務時間に対する影響はほとんどないだろう、とLebedev氏は予想している。
