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進化を続けるDrupal 6

2008年03月24日 12:26 Susan-Linton(2008年3月20日(木)) 1 2 3

新機能

 新しいインストールウィザードやアップグレード作業の向上のほかにも、Drupal 6.0での最初の小さな変更点の一つとして、Update Status(アップデート状況)モジュールの統合がある。Update StatusモジュールはEarl Miles氏によって以前からコントリビュートされていたもので、Drupalやコントリビュートモジュールのアップデートがないかどうかをdrupal.orgで確認する。つまり今回のリリースから、Drupalコアのアップデートの確認機能とシステム統計情報の確認機能がDrupalコアの中に含まれるようになったということだ。このことの利点には、コードがよりクリーンになるということや、コアDrupal開発者がコードを監督するようになるということや、管理しなければならないパッケージの数が1つ減るということなどがある。

 言語サポートについて言えば、インストール時から言語を選択できるようになっただけでなくURLによって表示すべき言語を判断したり、動的な言語の選択が可能な組み込みのインターフェースや、新言語を追加した後に翻訳をインポートすることができる機能が追加されたりなど、複数の言語圏からのユーザを抱えるサイトにとって便利な機能が数多く追加された。これらの機能はオンラインの通販サイトやニュースサイトなどで重宝されるだろう。

 新たに追加された便利な機能の一つとして、メニュー/ブロック管理のためのドラッグ&ドロップインターフェースがある。以前は、ブロック(ページ脇コラムの各項目)とメニュー項目は、指定されたウェイト値(優先順位)によって配置されていた。この方法は、上位に置きたい複数の項目に対して十分に高い優先度となるようなウェイト値を指定しつつ、かつ、それらの項目間に多少の数字を残しておくことができるような先見の明のある管理者にとってはうまく行く。しかしそのような管理者でない場合――私の場合のように――には、メニューやページ脇コラムの順序を変更したり新しい項目を追加するのが厄介なことになってしまう恐れがあった。しかし今回のリリースで、項目を新たな位置にドラッグ&ドロップするだけで良くなった。

 また、性能の向上は常に嬉しいことだが、Drupalはバージョン6.xにおいて、コアのモジュールの機能をより小さな部分に分割して、システムが必要なコードのみをロードすることを可能にすることで、性能の最適化を実現している。それに加えて6.xでは、ページ脇のブロックをキャッシュシステムに含めるようになった。キャッシュ機構は、データベースサーバへの接続回数を削減することによりDrupalを使用しているサイトの高速化に非常に役立つことは実証済みなので、今回ブロックがサポートされたことによって私のサイトのようにブロックを多用しているサイトでは顕著な効果が現われるだろう。

 その他にも、組み込みのOpenIDのサポート、 パスワードの強度チェック、テーマの利用がより簡単になったことなどの興味深い変更点がある。また小さめの向上点としては、投票機能のコードの改良、テーマ化が可能になったユーザシグネチャ、匿名コメントについての情報が保存可能になったことなどがある。

まとめ

 Drupalについての私の最大の不満は今回のリリースでも改善されていなかった。あらゆるCMSにおいて、広告掲載機能はほぼ不可欠だと私は考えている。ところがDrupalでは、ユーザが自分で何とかするかコントリビュートモジュールを使用するしかない。広告掲載をネイティブにサポートしていないという点は、大きな欠点として残ったままだ。

 これまでDrupalについて尋ねられた際には、アップグレード作業のことを考えると、必ずしも勧めることができないこともあった。その理由は作業手順が複雑なためというよりは、エラーが出たりデータベースが壊れたりするためだ。しかしありがたいことに、リリースの度にDrupalの開発者たちはDrupalをさらに良いものへと進展させている。5.xへのアップグレードもその前のバージョンのアップグレードと比較すれば楽だったが、今回の6.xへのアップグレードにはまったく苦労はなかった。

 Drupalは非常に柔軟にカスタマイズでき、またスケーラビリティも非常に高い。ウェブサイトの機能や見掛けをきめ細かくコントロールしたいという人や、他のCMSのような型にはまった月並みな見掛けでは満足できないという人にとって、Drupalは申し分ないだろう。Drupalでは、まったく経験のないユーザから、自分ですべてのコードを書くこともできるが時間を節約したいプログラマまで、あらゆる人々のための基本となるパーツが提供されている。

 今回のDrupalのリリースには感銘を受けた。インストールウィザードからアップグレード作業や性能の向上にいたるまで、すべての点においてDrupalは屈指のCMSへと成長中だ。

NewsForge.com 原文

最終更新:2008年05月24日 17:07
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