310MBサイズのStandardエディションは自由にダウンロード可能な汎用型ディストリビューションという位置づけであるが、GoblinXではその他にも3種類のエディションが用意されている。そのうち100MBサイズのMicroエディションはFluxboxおよびGTKアプリケーション群のみを収録したバージョンであり、153MBサイズのMiniエディションはXfce 4を収録したバージョンである。これらはGTK愛好派にとって適したエディションであり、小型で軽快なシステムを維持したいユーザや、自分で最大限掌握できるシステムをリマスタリングしたいユーザなどの好むところだろう。最後のPremiumエディションは有償でのみ利用できるバージョンであって、これにはStandardエディションの全収録ソフトウェアに加えて、コンパイラ、ライブラリ、その他多数のドライバが追加されている。
Slaxと同様にGoblinXでもライブCD環境の作成にはLinux Live Scriptsを用いているため、そのインフラストラクチャおよびソフトウェアパッケージ群の構築は各種のモジューラコンポーネントに依存している。ここで言うモジューラとは、様々なソフトウェアパッケージやパッケージグループを収録した圧縮形式のアーカイブのことである。例えばGoblinXリポジトリを覗いてみると、openoffice-2.3.1-i486-v2.6.lzmやkernel_src-2.6.21.3-i486-v2.6.lzmなどの存在を確認できる。なおGoblinXの場合、モジューラ群のカスタマイズやリマスタリングによる独自のライブCDを作成するための機構も装備されている。
GoblinXと言えば独自の外観を有するLinuxデスクトップシステムとして既に1つの評価を確立していたものであるが、現リリースの収録テーマ群に関しては、より広範なユーザに訴える必要性からか若干のトーンダウンをしているよう見受けられる。私としてはFallカラースキームが失われたのが残念でならない。黒を強調したコントラスト、不気味さを醸し出す壁紙、ハロウィーン風のイメージなどは、私の深層心理に訴えかける点があって気に入っていたのだが。もっとも刺激的なバッググラウンドが全廃されたという訳ではないため、現行リリースのユーザであってもその独自の雰囲気を堪能できるはずだ。
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