現行のRestoreでは行えない処理
このように多数の機能を備えたRestoreではあるが、若干の欠点も有している。その中でも最大の不備は、ローカルファイルが未サポートな点であろう。そのためホストマシン本体にあるファイルについてはバックアップができない。これはバックアップ用サーバを別途確保しているユーザや企業にとっては問題視するような不備ではないかもしれないが、単一のマシンのみを運用しているホームユーザにとっては致命的である。私の場合は2台のマシンを常に稼働させ続けているので、可能であれば一方のマシンにてRestoreを実行させて両マシンのバックアップを一括で処理させたいのだが、現状では他方のみのバックアップしかできないので、対策としては双方のマシンでRestoreを実行させるかバックアップ専用に3番目のマシンを用意するしかない。
SFTP(SSH)アクセスタイプ関連のバグを例外とすれば、Restoreの謳い文句に掲げられている機能はいずれも正常かつスムースに動作する。実際、今回私が試した限りにおいてその他のアクセスタイプは正しく接続できており、LinuxおよびWindowsマシンでのリストアについてもファイルの破損は生じていない。
RestoreのWebサイトには、関連ドキュメント、スクリーンショット、サポート用のwikiおよびフォーラムへのリンクが張られているだけでなく、実際のユーザから寄せられた具体的な称賛の声も紹介されている。現行のプログラムは無料でダウンロードして使用することができるが、商用版のサポートも準備中とのことだ。
私個人としては、従来から用いているmysqldumpsやtar化とCDへの焼き込みといった手法を現行のRestoreで置き換えるつもりはないが、このアプリケーションはかなり気に入っているので、将来的にローカルファイルのサポートが追加された際にはもう一度試してみるつもりである。またRestoreの現行機能にて必要な処理を満たすことのできるユーザにとっては有用なツールとして利用できるはずだ。これに該当するのはデータセンタないしエンタープライズ分野のカスタマであろうが、バックアップ専用のマシンを用意できるというホームユーザもその範疇に入れていいだろう。
